ツリーはどうなった？ ページ6
｢ヘビ五郎……頼みがある……｣
｢またしょーもないこと言うんでしょ？何？ご主人様？｣
｢しょーもない言うな｣
｢用件は？｣
｢使い魔だろ？お前？なぁ？扱いが適当じゃない？｣
｢正直、主人選びミスったとか思ってる｣
｢森へおかえり？ヘビ五郎？｣
｢魔力的相性が良いからなぁ……｣
｢ヘビ五郎？？？｣
｢で、何？｣
｢いや、私の事浮かせることって出来る？｣
｢出来るよ｣
｢出来るんだ……｣
｢浮かせて欲しいの？｣
｢あ、はい。出来れば……｣
｢わかった。はい｣
｢うわっ……！あ、浮いてる！浮いてるよ！｣
｢そうだねー｣
｢このまま運べる？｣
｢いや、ご主人様の意思で動けるって｣
｢……あ、ホントだ｣
｢僕、戻るよ？寒いんだよ｣
｢蛇は変温動物だもんな。戻って良いよ｣
｢寒い……ご主人様って、体温高いから助かる……｣
｢人の右足使っといてそれか｣
｢何してるんですか！というより、何故浮いてるんだ！？｣
｢あ、アズ〜。ヘビ五郎に浮かしてもろたんよ｣
｢……あの、それで良いんですか？｣
｢うん。車椅子も使わなくて楽だな、って｣
｢浮遊魔法をそんな風に使う人、僕、初めて見ました｣
｢だろうね｣
｢トレイさんからケーキを頂きましたよ｣
｢モストロのケーキは？｣
｢完売しました。宣伝のおかげですね｣
｢ツリー見に行きたぁい｣
｢……まぁ、いいか。ならば、早く行きますよ｣
｢うん｣
｢今更なんですけど｣
｢どした？｣
｢ヘビ五郎さん、よく起きてますね？冬眠の季節では？｣
｢眠そうだったよ。私の事浮かせたら、速攻で右足戻ってったし｣
｢あぁ……起こされたのか……｣
｢主人選びミスったとか言われた｣
｢否定はしません｣
｢おいコラ｣
｢当たり前でしょう。あなたみたいな人、僕だって主人には選びません｣
｢酷くない？何で？｣
｢理不尽極まりないからです｣
｢おま言う？ねぇ、ブーメランって知ってる？｣
｢ほら、着きましたよ｣
｢……いやまずデカくね？｣
｢オーナメントが増えるごとに、ツリーを魔法で拡張したらこうなりました｣
｢へ、へぇ……確かにオーナメントだらけ──って短冊？？七夕違うぞ？？｣
｢本当に、ここの生徒はクリスマスをなんだと思ってるんですかね？｣
｢んー、パーティナイト？｣
｢頭が空っぽ過ぎるな｣
｢まぁ、本来のクリスマスって、イエス・キリストの生誕祭だからね。厳かに祝うものなんだけど｣
｢はぁ……ミーハーな奴はこれだから……｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 55人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とある誰かの作品倉庫(プロフ) - 茨の國のぼっちさん» ありがとうございます！！！もう願望詰め放題パラダイス(？？？)な自己満作品なのですが、喜んで頂けて泣いて喜んでおります！！(セベクボイス)結構お話も長いと思いますので、ぜひ、ご自分に合ったペースで読み進めて頂けると幸いです（笑） (2021年5月6日 20時) (
レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
茨の國のぼっち(プロフ) - この作品にすごくハマりました！夢主とアズールの性格と、糖度が好きすぎます！一気に読んだらすぐ終わっちゃうので、一日頑張ったご褒美に読んでますw (2021年5月6日 18時) (レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とある誰かの作品倉庫 | 作成日時：2020年12月24日 9時
