タコちゃん可愛い ページ25
「アズ〜！」
アズールの帰宅直後、ベッドから片足立ちで出迎えに行くA。
アズールも片足で移動する姿に慣れて来たのだろう。さり気なく足取りを早くして、Aの身体を受け止める。
「おっと……何ですか？帰って早々、随分と熱烈なお出迎えですね？」
「んー？そうかもね。ふふ、可愛い」
抱き締めて機嫌良く笑うA。
そんな彼女を姫抱きにし、様子見ようと近付けた顔。
アズールの首に、Aの腕が回される。
様子見で近付いた彼の顔の至る所に、ちゅっちゅ、と可愛らしい音を立てて唇を降らせるA。
「んん……僕は可愛くない……っ……やめろ！」
「んー。可愛いね、可愛い。ムキになっちゃうのも可愛い。ふふ」
「からかうのも、いい加減に──」
「可愛い。可愛い私のタコちゃん。ふふ、可愛いねぇ？」
「だから、可愛いとか……言わないで……」
「可愛い。アズ、可愛いね」
人の話を全く聞かないA。
ベッドに辿り着き、抱き上げている彼女を下ろす。
それでも尚、延々と口付ける気でいるその唇を止める為、アズールの右手が彼女の頬を引っ掴む。
「むぎゅ……」
「随分とご機嫌が宜しい様で」
「んん〜！」
「離せと？じゃあ撤回しろ。僕はカッコイイんです」
「ふぁあひぃーひょぉ〜」
「可愛くない！」
「いふゃい〜」
「いい気味だ」
軽口を叩いた直後、ふっ、と鼻で笑うアズール。
直後、頬を掴んだことで尖った唇に、ちゅっ、と軽く触れるだけのキスをして離れる。
「大胆だねぇ、アズ？」
「煩いですよ」
「良いじゃん」
「良くない。可愛くないんです！」
「私にとっては、これ以上無いくらい可愛いのになぁ……」
「かっこいいのが嬉しいんですが」
「ダメだよ。カッコイイは終わりがあるけど、可愛いは永遠だもん」
「何ですか、その理屈……」
「ずーっと好きでいて欲しいんだろ？」
「それは、そうですけど……」
「じゃあ可愛いんだよ」
「全くわからない……」
「まだ足りないんだが〜？アズが来てくれないと出来ないんだぞ〜？」
「嫌だ！」
「タコ足はこんなに素直なのにねぇ〜」
「なっ……！？」
「アズも来てよ。ほら」
いつの間にか出ては、彼女に甘えるタコ足をしまい、仕方なしに近付き、ぎゅっと抱き締める。
アズールの行動に、だらしなく破顔してしまうA。
「……僕は、言われて仕方なくやってるんですからね」
「わかってるよ。可愛いね」
「だから──はぁ……もう良いですよ……」
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とある誰かの作品倉庫(プロフ) - 茨の國のぼっちさん» ありがとうございます！！！もう願望詰め放題パラダイス(？？？)な自己満作品なのですが、喜んで頂けて泣いて喜んでおります！！(セベクボイス)結構お話も長いと思いますので、ぜひ、ご自分に合ったペースで読み進めて頂けると幸いです（笑） (2021年5月6日 20時) (
レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
茨の國のぼっち(プロフ) - この作品にすごくハマりました！夢主とアズールの性格と、糖度が好きすぎます！一気に読んだらすぐ終わっちゃうので、一日頑張ったご褒美に読んでますw (2021年5月6日 18時) (レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とある誰かの作品倉庫 | 作成日時：2020年12月24日 9時
