【ツイステ】運命の人は鏡越しに『四枚目』［アズール･アーシェングロット］

兄弟喧嘩に巻き込まれた…… ページ3

｢テトラちゃあああん！！ジェイドがぁあああ！！｣

｢……？え？｣

｢フロイド！貴方がいけないんでしょう！？｣

｢え……？？｣

｢うるせー！だってジェイドがあんな所に置くからでしょ！｣

｢でもアレは僕の楽しみに取っておいた物ですよ！？｣

｢えっと……何の話？｣

｢テトラちゃん！聞いて！ジェイドが酷いんだって！｣

｢酷いのはフロイドです！Aさんがまだ歩けていた頃に作って頂いた、メレンゲクッキーを勝手に食べたんですよ！？｣

｢いーじゃん！オレも食べたかったんだもん！｣

｢ジェイ君？あれ、アズとフロちゃんとジェイ君の三人で、分けて食べてねって渡したよね……？｣

｢ですから、僕はきちんとアズールに申告しました。そして、アズールが公平にきちんと分けて、僕達は手渡されているんです｣

｢だって！テトラちゃん、また作ってくれるって言ったじゃん！｣

｢ごめんな、フロちゃん……でも、人のモノ取っちゃダメよ……｣

｢でしょう！？｣

｢でもさぁ！ジェイドだってオレの食ったよ！？前にテトラちゃんの手作りガトーショコラの時！｣

｢それはジェイ君が悪い。お互い悪い。反省なさい｣

｢｢…………｣｣

｢黙ってても仕方ないでしょ……｣

｢戻りましたよ｣

｢アズール！聞いてよ！ジェイドが！｣

｢いいえ譲りません！今回はフロイドがいけないんです！｣

｢……Aさん。状況説明をお願いします｣

｢私が前あげたスイーツを、お互いがお互いの分にまで手を出したって話｣

｢……はぁ……お前達。そんな下らない喧嘩なんてやめてください｣

｢……んー……アズ、ホットケーキミックスとかある？｣

｢はい？｣

｢あ、いいや。えーと……小麦粉、砂糖、ペーキングパウダーは？｣

｢あ、有りますが……｣

｢んー……上手く出来るかわかんないけど……スイーツ作りしますか｣

｢はい？｣

｢え？｣

｢Aさん……？｣

｢フロちゃん、たこ焼き器ってある？｣

｢あ、あるよ……？｣

｢ジェイ君、ホットケーキの生地って作れる？｣

｢おや？……作れますが……｣

｢アズ。君に一番重要な任務を与える｣

｢……はぁ、何ですか？｣

｢耳貸して｣

｢……？わかりました｣

｢……────を、購買で買ってきて｣

｢……成程。それは素晴らしいアイデアですね｣

｢でしょ？きっと上手くいくよ｣

｢ねー、テトラちゃん……何するのぉ？｣

｢そんなにお腹すいてるなら、デザート作ろうと思って｣

｢良いんですか？｣

｢勿論｣

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