怖い先輩にそんなぶっちゃけて良いんだ？『フロイド編』 ページ10
あの発言の後、数秒間の沈黙が訪れる。
フロイド先輩のいつも気怠く垂れている伏し目は、まるで威嚇している時のように見開かれていた。
「嘘だぁ！？」
「マジです。寮長には無理やりシフトねじ込まれるし、今回みたいな勝手な商売に付き合わされてるだけです。あと業務連絡」
「ジェイドは？」
「勝手にやってきてるだけですね。私的には、ぶっちゃけジェイド先輩ともそんなに仲良くしたい訳では無いです」
『椎茸とか嫌いだし』と付け加える。
いや実際、ホント、キノコ勘弁して欲しい。
エリンギとかえのきとかは例外的に食べられるけど。
一度吐き出してみると結構際限なんて無くて。
愚痴っぽく色々と口からついて出てくる。
「フロイド先輩に言うことじゃないんですけどね」
「あ、うん……」
「アズール先輩は無理にシフト入れてくるし、余計な事に巻き込むし、無理な対価押し付けられるし……私は取り立てメンバーじゃないんですよ！？普通女の子に行かせます！？」
「メダカちゃん、アズールの事心ではそう思ってたんだ。つーか、いつもと呼び方も違うし」
「クソ男だと思ってます。私の青春なんだと思ってやがるあの男」
「めっちゃ言うね、ウケるぅ」
「ジェイド先輩もジェイド先輩ですよ。いくら私が数少ない女子生徒であっても、私に宣伝効果なんてないですから。第一、山なんて愛してないし」
「わかる。オレもよくわかんねーもん」
「ですよね！？あーあ、あの二人と比べたら、フロイド先輩のが全然いい人ですよ」
『まぁ、怖い先輩ってイメージあったけど』なんて付け足したら、フロイド先輩がゲラゲラと笑い始めた。
さすがに戸惑う。
けど、猫被るのをやめたら、何だか何もかもどうでも良くなってしまった。
「え、何ですか急に。怖……」
「あのさ、メダカちゃん！アッハハハ！ヒィ！怖い先輩にそんなぶっちゃけちゃっていいのぉ？」
「だって、今日一緒に過ごして、あんな風に泣かれたりしたら、もう怖くなんてないですよ」
よくよく考えれば、私のが強いし。
実は、影で色々言われたり、女だからと暴力で襲われたりは珍しくない。
だが、ユニーク魔法で対応する「人ならざるモノ」に変わってしまえば、撃退出来るのだ。
それを口外出来たとしても、誰も信じていないので口封じも必要無し。
フロイド先輩は私の発言を聞いてから、笑いを収めて優しく笑いかけてくる。
「言うじゃん、メダカちゃん」
「まぁ、本当の事なんで」
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とある誰かの作品倉庫(プロフ) - みーさん» わぁ、ありがとうございます！誤用しがちだったので助かります！ありがとうございます！ (2021年6月3日 20時) (
レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - すみまへんめちゃくちゃ誤字してました！謙遜する場合は「力不足」となります！本当すみません(泣) (2021年6月3日 15時) (レス) id: 9c701de065 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 初コメ失礼します！ページ25で夢主ちゃんが言っていた「役不足」は「役目が実力不相応に軽いこと」「与えられた役目に不満を持つ」となりますので、謙遜するのでしたら「役不足」が適任かと思います！楽しく読ませてもらっているのに初コメがこんな内容ですみません！ (2021年6月3日 15時) (レス) id: 9c701de065 (このIDを非表示/違反報告)
とある誰かの作品倉庫(プロフ) - 43さん» 正解です！主人公の家柄はクトゥルフ神話系統の封印をしている設定になってます！気付いて下さり、またコメント頂きありがとうございます！ (2021年6月2日 11時) (レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
43 - お話の構造とか滅茶苦茶好きです…！もしかしてクトゥルフ要素入ってますか…？ (2021年6月2日 10時) (レス) id: 1d67640196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とある誰かの作品倉庫 | 作成日時：2021年5月27日 4時
