『ツイステ』私がレンタル彼女になるってマジで言ってます皆さん！？

メモと召喚術『イデア編』 ページ17

さて、そこからは早かった。

HNを明かしてから、証明の為にイデア先輩の使っていないパソコンでログイン。
スマホ画面も見せて照らし合わせ、本人であると証明。

二人でこの偶然にバカみたいに笑って、今じゃもう談笑モードだ。



「しかし、まさか『メンヘラ社畜』氏がA氏だったとは……驚きを隠せないね」

「えー？そうですか？声作ってないから、ボイチャの声でわかったりしません？」

「君がゲームやってるイメージ無くてさ」



『あの時のTRPG卓のPLは最高でしたぞ』と他愛ない雑談に花が咲く。

しかし、ソワソワしているのは私もイデア先輩も同じ様だった。



「……イデア先輩」

「何？どうか致しましたかな？」

「メモありません？」

「あぁ、それならココに……」



渡されたメモに、召喚魔法陣を描く。

隣のイデア先輩は何かを察したのか、『え？何喚ぶ気なの？』と訝しげに私を見る。
『今に分かりますよ』と軽く返事をして、召喚魔法陣を完成させる。

マジカルペンの魔法石部分でコンコン、とメモを叩く。

魔法陣が光を放ち、ポンポンッ！と自室の私物が二つ飛び出してきた。



「やっぱ便利ぃー。コレだけは家柄に感謝ですね」

「……く、クラルフの召喚術この目で見られるとは……オタク冥利に尽きますわぁ……」

「そうですか？普通にやりません？」

「無機物の召喚は結構、高難易度だよ。僕以外の前でしちゃダメ」



イデア先輩の前でならいいんだ。

彼の忠告に、少しばかり首を傾げる。
しかし、考える時間は長くは続かなかった。



「てか、それは新モデルのゲーミングゴーグルではござらんか！？え！？拙者もまだ買えてないのに！？戦争に勝った猛者だと言いなさるか！？」

「ふっふっふ……私は受注予約に絶対間に合う裏技を使ってるのでね……」

「邪神の乱用反対ですぞ！ズルい！拙者も使いたい！」



オタク特有のノリで楽しくなってきた。

駄々を捏ねるイデア先輩。
得意げに笑いながらゴーグルを掲げる私。



「んじゃあ、特別にお貸しして差し上げてもいいですよぉ？」

「なんですと！？クッ……感謝……！圧倒的感謝……！」



何処の某ギャンブル漫画だ、なんて言いたくなった。
だが、こういうノリもオタク同士だから通じるネタ。

もう既に、私はコレが仕事か疑い始めてきている。
めっちゃ楽しい……

お互いに、テンションMAXのままでゲームにログインして、隣同士で遊んでたし。

え？イデア先輩の部屋のパソコン性能良すぎん？

僕の夢を、叶えてくれない？『イデア編』→←まさかの正体『イデア編』

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