待望の企画。解禁 ページ2
雑な扱いに見えなくも無いがその真意は確かな信頼があるからであって伊沢もそれは理解しているがほんの少し含まれるからかいの意図に思わず反応してしまうのだ。現にニヤリと悪戯に笑う河村はそれは愉しそうであった
河村に便乗した福良はクスクスと笑いながら不意に視線を今日のスケジュールに向け
fkr「今日収録の日だから遅れないようにね」
izw「は〜い福良ママ」
kwm「YouTubeの編集しているママな」
何時だかのおつかい動画が過ったがそれはおいといて
izw「あ、あと今日言峰さん来るから俺が戻ってなかったら待っててもらって」
kwm「?何かあったか?」
izw「いや・・・“そろそろ良いかな”って思って」
その漠然とした言葉を福良と河村は瞬時に理解した。そうしてまるでシンクロの様に同じ事を口遊む
kwm&fkr「やっとか」
izw「そ!まぁ、今日は改良の依頼だから撮影自体はまだ先ですけど」
引き出しの中に仕舞われた一部の冊子。ついにコレを使う時が来た
izw「大学終わったら来てくれるから」
fkr「了解」
kwm「今日アレあったよな、」
そう言い残して席を立った河村は給湯室のある方へと歩いて行った。その背中を見ながら苦笑いを零した二人は彼が何を確認しに行ったのを知っているので引き留めずに見送ったのだ
fkr「河村の中で言峰さんは何歳なの?」
izw「さぁ?本人がいうには慕ってくれる年下は可愛いから甘やかしちゃうんだって」
fkr「あぁ〜、なるほど」
そう考えるとこうちゃんや山本、川上等に意地悪しながらもなんだかんだ優しい河村。そこに一番年下のちょっと言い方は悪いが従順で無垢な彼女が慕ってくればそれはもう甘やかしたいのだろう。他者から見れば『餌付け』も同然に見えるが甘いモノが好きな彼女は毎回それはそれは嬉しそうに受け取るものだから際限がない
izw「まぁ、彼女が嫌がってないから放置しときましょ」
fkr「そだね」
そう言って互いにパソコンに視線を戻し残りの仕事を片付け始めた。昼はテレビ局で食べるという伊沢を見送り大学から出勤したこうちゃん、山本と軽い談笑をしながら仕事を粗方片付けた頃
コンコンコン
『し、失礼します』
fkr「お疲れ様」
ymm「こんにちわ言峰さん!」
ko「朝ぶり、」
控えめのノックと声に視線を向けると扉から顔を覗かせる言峰さん。各々声を掛けると「お疲れ様です」と頭を下げて部屋へと入ってくる彼女に呼び出した本人がまだ戻って無いので待っててほしいとソファを薦めるとちょこんと腰かける彼女
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伊予葉(プロフ) - 初めまして。 主様の書く文章が大好きで、主様に語彙力に毎話脱帽しています! お忙しいとは思いますが、続き楽しみにしています…! (2023年2月5日 14時) (レス) @page47 id: 9e66b54d9b (このIDを非表示/違反報告)
ファン - こんにちは!更新とても楽しみにしています! (2022年6月18日 17時) (レス) @page43 id: 50518e3137 (このIDを非表示/違反報告)
クオリア(プロフ) - まゆきさん» 作品の内容までは考えなかったんですけど日常の中にある非日常を知覚した時が一番怖いと思ってるんできっとふとした時に思い出してしまうようなお話だったんだと思いますw読み聞かせは表現力が大事なのできっと黒幕さん頑張りました (2022年2月17日 22時) (レス) id: dafdcd86e4 (このIDを非表示/違反報告)
まゆき(プロフ) - izwさんにもう二度と書かせないと言わせるほどの作品…読んでみたくなるなぁ… (2022年2月17日 7時) (レス) @page35 id: aca3a82b8e (このIDを非表示/違反報告)
クオリア(プロフ) - クリさん» コメントありがとうございます!最後まで頑張ります! (2022年2月12日 19時) (レス) id: dafdcd86e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クオリア | 作成日時:2022年1月30日 23時