東京卍リベンジャーズ (ページ10)

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9話ページ10

「A！なんであんな奴に負けたんだよ！普段のお前らしくねぇーじゃん」

学校に行くと、おはようの挨拶もなしにタクヤに言われた。

「いやあ、まだ傷癒えてなくて」

もちろん、うそだけど。

「……そっか。あんまり、無理しないでね」

「ん」

そのまま、私らは男子トイレに直行。もう、気にしなくなったよね。

「んで、アッくん。どしたん？」

「今日もやるってよ、喧嘩賭博。キヨマサ君から連絡あった……今日のファイター、タクヤだってさ」

「……あ゛？」

4人が肩を揺らした。

「は？」

いやいや、ウチのタクヤ体弱いんですけど？死んだらどう責任取るんですか？？つか、あの日死にかけたんですけど？？あん？

「いや無理だろ！タクヤは！」

「喧嘩得意じゃねーし！！」

「キヨマサ君に言えよ。出来んのかよ？俺だって変わってやれるなら変わってやりてーよ」

比較的新しい痣が、アッくんの目元にある。恐らく、言いに行ったんだろう。クッソ、どうする？どうすればいい？

ヒナ以前にまず自分のこともできてない。こんなんで、ヒナ救えんの？？

「A」

タクヤに呼ばれて顔を上げる。次の瞬間、私はタクヤに抱きしめられた。

「んな怖い顔するなよ、心配しないで。A、ちゃんと見てろよ。お前の仇、取ってくる！勝ったら、オレの言うこと1個聞いて」

……ダサいと思ったけど、やっぱ、カッコイイな。

「ん、わかった。なんでも1個、聞いたげる」