雪が嫌いだった宇髄天元が雪を好きになった理由。【短編集】

【1日の過ごし方】十六夜様 ﾘｸｴｽﾄ ページ2

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【Aside】



宇髄｢おーーい。A。起きろー｣




私の朝は彼氏である宇髄さんに起こされるところから始まる。




『…ぅ。ねむい…。』





朝が弱いので一人で暮らしてた時はよく寝坊しかけたこともあった。




それでもモゾモゾと布団から出れば宇髄さんは
｢いい子。｣と言って頭を撫でてくれる。





リビングに出ると、いつもテーブルには朝ご飯が用意されている。




それをモグモグと口に詰めて食べ終われば
準備に取りかかる。




・


『それじゃあ、宇髄さん。先に行ってますね。』




宇髄｢おう。いってら。｣





本当は宇髄さんの車で一緒登校したいんだけど、あくまでも私と宇髄さんは生徒と教師。

付き合っているのがバレてしまっては元も子もない。




・


学校に着けば、毎日と同じように授業を受ける。

美術の授業がある時は宇髄さんがこっちを見てニヤニヤしてくるもんだからたまったもんじゃない。




昼休みは炭治郎君たちと一緒に屋上で昼食。






炭治郎｢Aさん、宇髄さんとはどんな感じなん
ですか？？｣






『えー？普通だよー？』





宇髄さんと付き合っているのはこの三人は知っている。

というか、バレてしまった。





善逸｢あの人と付き合い始めてから幸せの音がずっと聞こえてきますよ。｣




伊之助｢おい雪女！ おまえのこれ美味そうだな！｣




『あ、食べていいよ。』





・




午後の授業も受けて、放課後になれば私は美術室に向かう。




『宇髄先生ー。雪那です。失礼しまーす。』




学校ではちゃんと''先生''って呼ぶ。
宇髄さんって呼んだらバレちゃうからね。





準備室の扉を開ければ宇髄さんが絵を描いている。





集中しているところを邪魔してはいけないのでお気に入りのソファに座って描き終わるのを静かに待つ。




・



宇髄｢うし。終わった。｣





『うわぁ。すごい。』





宇髄さんの絵はいつも上手い。宇髄さんが記憶を取り戻す
きっかけとなった私の絵もビックリするほど上手だった。




絵をしみじみと見つめていると、クイッと頭の向きを変えられて唇にキスをしてくる。




『ん。……宇髄さん。学校ではしないって約束ですよ。』




宇髄｢だってお前が可愛いんだもん。｣




だもん。って言葉使いに不覚にもキュンとしてしまう。




それに流されて準備室でイチャイチャしてたときに
急に煉獄さんが入ってきた時は心臓が止まるかと思った。





なんとかバレなかったけど…。その日から学校ではしない。という約束事ができた。

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