検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:16,788 hit

16 ページ22

……夢を、見ていた。




私が目を覚ますと、とても広い。
けど、白くて何もない。

そんな部屋にいた。


『……?』


ひとつだけ、奥の方に扉がある。

私はちゅ……中原幹部に教わった
体術の構えをとりながら扉を開けた。



『………わぁ』


たくさんの本がある。

時計はないけど、壁一面が
本で埋め尽くされた棚がたくさん。


私は目を輝かせて一冊の本を手に取る。


『…ナーク・オピュアンナ…?』

直感で手に取った本の名前を呟く。

開いて読み始めると、主人公の名前は、


A


私と同じだった。


少し驚きながらも読み進めていくと、
主人公は13歳の女の子で、
太陽の光を浴びながら育つ。
遠く離れた父からの手紙で、
旅に出ることになる。


…そこまで読んで読むのをやめた。

多少の共通点や違い、そんな物は
頭に浮かぶけど。



私とは、正反対なんだなぁ……


光を浴びて、純粋な恋をして…

恋をしたときの主人公の差し絵が
頭を駆け巡る。


『…私って可愛いのかな』

悲しくなって本を閉じ、棚を模索する。


5ツ目の棚を越えると、扉があった。


好奇心で扉を開けると……



『お、美味しそうッ』

長いテーブルに、たくさんの
美味しそうな料理が並ぶ。


私は思わず側にあったスプーンや
フォーク、ナイフを手に取り、
料理の元へ走って食べた。



『美味しい!!!』

本気でほっぺたが落ちると思うくらい
美味しかった。


そのまま食べてしまうと満足して、
座り込む。


『……ん〜、Qにも食べさせてあげたい…』

勢いで寝転ぶと、テーブルクロスの
端切れ下から扉が見える。


私は起き上がってテーブルをずらし、
床に聳える扉に目を移した。

17→←15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
50人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

タタリ(プロフ) - 最高だぁ〜!久ちゃんと夢主の絡みはニヤニヤしながら見るに限る!更新待ってまーす! (2月18日 1時) (レス) @page25 id: 3b67077e0b (このIDを非表示/違反報告)
ねおん - ゆき姫さん» いやぁ、続きが気になると言われると照れます……(*´-`)頑張ります!!!更新は覗きにきた時にぱぱーっとやる派です (2017年1月5日 10時) (レス) id: 894f80b132 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき姫(プロフ) - ねおんさん» とても続きが気になります!頑張ってください更新ってどのくらいのペースでやりますか? (2017年1月2日 10時) (レス) id: ab6fb12fda (このIDを非表示/違反報告)
ねおん - 天ノ弱な月猫さん» すごくなんて嬉しいです!!!サボらず頑張りまーす!!! (2016年12月30日 23時) (レス) id: 894f80b132 (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - すごく面白いです!気に入りました!更新待ってます! (2016年12月27日 17時) (レス) id: c307d1da55 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ねおん | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年11月21日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。