甘口彼女と彼の愛【夢野久作】

12 ページ18

ネタつきました←←


ーーーーーーーーーーーーー

『異能力【甘口の世界】』



私はぎゅっと目をつむる。

この子にも襲われると思うと少し
恐怖が芽生える。



襲われるといっても私は今まで
身に付けた、というか身に付いていた
武力でなぎ倒していたため支障…
それより養子だったこともあるから
異能を使う人もいなかった。



ゆっくり押し倒されると抱き締められる。



胸に顔を埋められて少し恥ずかしくなる。

『んっ…』


……いきなりキスしてきた。

キスはまだ慣れてるし、そんなに
動揺はしなかった。けど……




年が近いとか、彼に同情とか関係なく。


舌が入ってくると抵抗できなくて
ぐったり力が抜けてくる。


普通の男は気の緩んだ私をもっと
自分の物にしようとしてくる。



なのに、夢野君は………


Q「ねえ、どうして溺れてくれないの？」



………は？

潤んだ目で見つめてきて、胸の中に
すっぽりはめられる。


彼の心臓の音が大きく聞こえて、
不覚にもドキドキしてしまう。


Q「僕は………こんな暗くて
寂しい場所に……僕に会いに来てくれた
君が、Aが、好きなのにっ…」



っ……////


直に言われて胸が高鳴る。

『ど、どうして…』


Q「一目惚れだよっ…!!
会いに来てくれただけじゃない、
面向かって話してくれた、
笑顔が可愛かった、僕のものにしたい…」



…………こんな意欲的な子だったの…？


Q「なのにA、慣れてるみたいに
して、受け流して……悔しい…」



………もう、ダメだ。

こんなドキドキしちゃうのは…
きっと好きだから。

13→←番外編：幽霊体質

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す