甘口彼女と彼の愛【夢野久作】

番外編：幽霊体質 ページ17

番外編3・二人が幽霊体質になると









『うう、うるさい……』



私達二人は、生まれつき幽霊体質。

あまり幽霊は怖くないけど、
周りでわーわー騒がれると
さすがにうるさく思う。




例えば

幽霊「お嬢さん、一緒に
さんずの川を渡りませ『渡りません』」


例えば

幽霊2「ねーねーあそぼー『いや』」


例えば

幽霊3「あのぅ……私とお話、やっぱ良いです」『』




こうなるとタチが悪い。







でも、Qに出会ってから変わった。



Qは昔幽霊に何か(私には言えないことらしい)
をして恐れられている。

そんなQに引っ付いていれば、
幽霊なんて寄り付かない。




そう言えば、ちょっと前に
Qがこんなこと聞いてきたな。



Q「ねえ、どうして僕にくっついてるの？」



『…………嫌だった？』


Q「えっと、嫌じゃない…」

『なら良くない？』


ちょっと背伸びしてキスする。


Q「良くないっ」

顔を真っ赤にさせて抱き締めてきて


Q「僕が幽霊に怖がられてるから
くっついてるんでしょ、僕が好きなんじゃ
ないんでしょ!!!」


『…………今更何いってんの。』



あのときは、マジで何いってんのか
わかんなかった。



好きは伝わったけど、うん。


とりあえず引っ付いてられるし、



このままでもいいかもね。

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