「嘘ですよ」じゃなああああい！！ (ページ5)

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帰れなくなっちゃった………④ ページ5

「結局着いちゃったよ、ホテル…」

「まあまあ、今回は小生が支払いますから怒らないで下さい。」

「…………それも嘘？」

「これは本当です。もちろん、お代は返さなくて結構ですよ？」

私達は今、ホテルのフロントにいる。建物の中はまあまあ豪勢で、料金も高そうだ。

ホテルの受付嬢であろう綺麗な女性に、幻太郎は声を掛けた。

「すみません、一泊したいのですが、お部屋は空いてますか？」

受付嬢は無表情のままマニュアル通りととれるような対応をした。

「お二人様ですね。ダブルとツイン、どちらに致しますか。」

ダブル？ツイン？…………違いがわからない。

しかし幻太郎は躊躇が全く無いように答えた。

「ダブルでお願いします。」

私はよくわかっていなかったため、幻太郎に尋ねようと思ったが、受付嬢さんに聞かれるのが気恥ずかしかったためやめた。

それから一通りの流れが終わったらしく、部屋の鍵を渡された。

なんだけど……………………

「幻太郎、なんで鍵が一つしかないの？」

「…………なんでチェックインの段階で聞いて来なかったんですか？」

「うっ……………………」

…全くその通りだ。