帰れなくなっちゃった………�� ページ4
幻太郎は短くため息を吐いた。
「仕方ないですね。お金貸しますから、タクシーで帰って下さい。」
「え、いいの！？でも幻太郎、有栖川くん…だっけ？ポッセのお友達にも貸してるんでしょ？」
幻太郎は"Fling Posse"の有栖川帝統くんというギャンブラーに結構な額を貸していると聞いている。
「ああ…………あれは嘘ですよ。」
「そうなの？…もう、変な嘘吐かないでよ。」
(………………………それも嘘ですけどね。)
「あ、タクシー来ましたね。我も共に行こうぞ。」
助手席に幻太郎が、後部座席には私が座った。
どうして幻太郎が一緒に乗ったかはわかっている。私の住まいは港区にあり、幻太郎が住む渋谷区とは近いからだ。
運転手は中年の男性で、少し疲れた顔をした人だった。
「どこまで行きますか？」
運転手はこちらを見ないままに質問した。
「港区の………」
私は自宅の位置を運転手に伝えようとした。
しかし、幻太郎は遮るように言葉を被せてきた。
「この先をまっすぐ行ったホテルまでお願いします。」
「はい！？ちょっと幻太郎！！？話が違う、ホテルって…………」
幻太郎は平然としていた。
「ああ、さっきのは嘘ですよ？」
「え、嘘？………………嘘ぉ！？！！」
まんまと騙された私を見て、幻太郎はニコニコと目を細めて笑った。
「ええもちろん。先ほど言ったことはみーんな、嘘ですよ。」
「『嘘ですよ』じゃなああああい！」
**次回に続きます**
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タイトル回収が雑になってすみませんすみませんすみません……(独歩もすこ)
帰れなくなっちゃった………�あ�←帰れなくなっちゃった………��
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作者名：繭音(ﾏﾕﾈ) | 作成日時：2019年4月1日 0時
