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ガバッと起き上がった銀時。
周りは知らない部屋。
ガラッと麩が開き、桂が入ってきた。
桂「ガラにもなく、魘されていたようだな......
昔の夢でも見たか?」
銀時「ヅラ?なんでてめーが...」
その瞬間、銀時の頭にフラッシュバックされる光景。
天人に連れて行かれる新八と神楽。
そして.....血に染まった夕凪。
銀時「夕凪!!」
そう叫び、ガバッと立ち上がろうとしたが
ズキッと痛む身体。
桂「無理はせぬがいい。左腕は使えぬうえ、肋骨も何本かいってるそうだ。
むこうはもっと重傷だ。お前が庇ったおかげで外傷はそうでもないが、麻薬にやられている。死ぬまで廃人かもしれん」
銀時「クソガキめ。やっぱやってやがったか」
桂「というか、貴様はなんであんな所にいたんだ?」
銀時「というか、なんでお前に助けられてんだ?俺は。
というか、この前のこと謝れコノヤロー!」
桂「というか、お前はコレを知っているか?」
長々しい話を区切るように、懐から袋に入った白い粉を見せる。
桂「最近、巷で出回っている“転生卿”と呼ばれる麻薬だ」
“転生卿”についての詳しい話と夕凪達を連れ去った奴らの話を聞いた銀時。
銀時「仲間が......夕凪が拉致られた。何やられたかは分かんねーが、傷を負ってた」
桂「その身体で勝てる相手と?」
銀時「“人の一生は、重き荷を負うて遠き道を往くが如し”
昔なァ、徳川田信秀というオッさんがな言った言葉でな...」
桂「誰だ、そのミックス大名!家康公だ家康公!」
そう遠くはない過去を思い出し、静かに語る。
銀時「最初に聞いた時は、夕凪と何を辛気くせーことをなんて話してたんだが、なかなかどーして年寄りの言うこたァバカにできねーな...」
そして今を思い浮かべ
銀時「
小さく笑った。
桂「仕方あるまい。お前には池田屋での借りがあるからな。ゆくぞ」
銀時「あ?」
桂「片腕では荷物などもてまいよ。それに俺の大事な妹分である夕凪に手を出したんだ。
今から俺がお前の左腕だ」
銀時「そうかィ。お前が兄貴になるなんて、俺はお断りだけどな」
少し嫌そうに、それでいて嬉しそうに笑った。
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YUKIKA(プロフ) - 書くなら最後まで書いてください (2023年1月20日 0時) (レス) @page27 id: 342256db66 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 書くなら最後まで書いてよ (2019年9月19日 8時) (レス) id: 9e5a3f5f29 (このIDを非表示/違反報告)
ドラム - イェーイ《*≧∀≦》丁度私で175人目だー!嬉しい〜ヽ(≧▽≦)/この小説何回見ても飽きません!!なので頑張って下さいね!応援してます。 (2015年1月21日 16時) (携帯から) (レス) id: d8b144da5c (このIDを非表示/違反報告)
あゆムぅ〜(プロフ) - 面白いですね!!続きがとても気になります!!これからも頑張ってください!!応援してます!! (2014年12月26日 22時) (レス) id: b493d1352c (このIDを非表示/違反報告)
ぽてぽて - 更新まだですか? 面白いのではやく続きがみたいです♪ (2014年12月13日 0時) (レス) id: 28994fde5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜結 | 作成日時:2014年5月13日 14時