【銀魂】銀時の彼女は鬼の副長の妹でした。

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夕凪side



夕凪「ん...」

薄く瞳を開き周りの様子を見た。

周りには誰もいないみたい。

多分、さっきの春雨って奴らのアジトでしょうね。



夕凪「拘束は腕だけか...ハァ、脚が自由でよかった」

それにしても、手当ても無し？

貧血で頭すっごい痛いんだけど。



夕凪「あんまり力入んないけど、一か八かでやるか」

脚を口元まで上げ、重りを固定するベルトを解く。

ガシャンと音をたて重りがコンクリートにくい込んだ。



夕凪「早くしないと......」

幸い、拘束器具の鎖はジャラジャラ長いみたいだし。

私的には好都合ね......

引っ張れるだけ引っ張って、脚を振り下ろせば

ゴッと鈍い音がし、鎖は契れた。



夕凪「反撃開始ね。まずは、神楽と新八探さないと」

視界は霞むし、足元は覚束無いけど

まぁ、なんとかなるでしょ。

生憎、血の流し過ぎ程度じゃ死なない

否、死ねない身体だからね。



夕凪side end



銀時side



銀時「ふんばれオイ。絶対死なせねェから。

俺が必ず助けてやるからよ」

そう言って、俺は誰を救えた......

大切な者を護り抜けたことはあったか。



「捨てちまえ」

「お前も死ぬぞ」

「敵を斬って斬って、何が残った？」

「ただの死体の山じゃねーか」

「てめーは無力だ」

「お前に護れるものなんて、何もねーんだよ！！」



そうかも知れねぇ......

俺は......護ると決めた夕凪さえもあんな目に。



銀時side end

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