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銀時「ふぅ......」
刀を納め、一息ついていると......
神楽「ゆう姉!?」
新八「夕凪さん、しっかりしてください!」
後ろから聞こえる切羽詰った声。
振り返り目に飛び込んできたのは
ヒューヒューと過呼吸を起こし、血の気の引いた顔の夕凪だった。
銀時「おい、夕凪!っ......
ヅラぁぁぁ!」
桂「もう呼んでいる!お前はその過呼吸をどうにかしろ!」
銀時「あ、ああ......」
そこからの銀時の行動は早かった。
夕凪の頭を膝に乗せ、人口呼吸の要領で酸素を送り続けた。
そして数分後。
トクントクンと聞こえる規則正しい呼吸音。
神楽「ぎ、銀ちゃん!」
銀時「ああ、後は輸血すりゃあ大丈夫だ」
桂「用意が出来た。行くぞ」
桂の呼んだ車に乗り込み、銀時を匿った所へ急いだ。
*
ピッピッピッと鳴り響く機械音。
数十分前から輸血が行われていた。
神楽と新八は夕凪の傍に残ると聞かなかったが
“転生卿”を嗅がされたということで、別室で検査を受けていた。
銀時「夕凪、すまねぇ」
夕凪「銀が謝ることじゃないでしょ?」
銀時「おま、目が覚めて......」
夕凪「さっき......ね。
私も腕が落ちたかな」
苦笑する夕凪を、傷に障らないように抱き寄せた。
夕凪「銀?」
銀時「良かった......俺は、お前まで居なくなったら」
夕凪「置いてかないよ...ほら」
パサりと右肩の着物を下ろす。
銀時「おいっ//」
夕凪「もう塞がってる......なんなら、こっちも見る?」
意地悪く笑い、夕凪が示す場所は右胸。
刀で刺された場所。
銀時「遠慮します」
夕凪「珍しい。
この程度じゃ死なない。だって私は「言うな」え?」
銀時「それ以上は言わなくていい。お前はお前だ。他の何者でもねぇよ......俺が惚れた女、土方夕凪だろ?」
夕凪「!......ありがとう」
瞳に涙を溜めたまま、銀時にキスを送った。
春雨篇〜終〜
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YUKIKA(プロフ) - 書くなら最後まで書いてください (2023年1月20日 0時) (レス) @page27 id: 342256db66 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 書くなら最後まで書いてよ (2019年9月19日 8時) (レス) id: 9e5a3f5f29 (このIDを非表示/違反報告)
ドラム - イェーイ《*≧∀≦》丁度私で175人目だー!嬉しい〜ヽ(≧▽≦)/この小説何回見ても飽きません!!なので頑張って下さいね!応援してます。 (2015年1月21日 16時) (携帯から) (レス) id: d8b144da5c (このIDを非表示/違反報告)
あゆムぅ〜(プロフ) - 面白いですね!!続きがとても気になります!!これからも頑張ってください!!応援してます!! (2014年12月26日 22時) (レス) id: b493d1352c (このIDを非表示/違反報告)
ぽてぽて - 更新まだですか? 面白いのではやく続きがみたいです♪ (2014年12月13日 0時) (レス) id: 28994fde5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜結 | 作成日時:2014年5月13日 14時