東大王だって恋をする.5【伊沢拓司】

拓司くん ページ7

・( アメリカ2日目です )







伊沢 「 もしもし！？ねえ！なんで電話出ねえの！！！ 」

『 ····うーーん、ねえ、時差って知ってる？ 』

伊沢 「 え？当たり前じゃん。今そっち7時すぎでしょ？ 」

『 いやうんそうなんだけどね？今ね、朝ごはんの時間なの。ねえ？聞いてる？』


電話の向こうで急に静かになった伊沢に尋ねるA
Aは須貝と共にカフェのテラス席で朝食をとっていた。ご飯に集中したいAはスピーカーにしている

Aはアメリカに来てから伊沢からの時差を全く無視した電話が多くて困っていた。
さっきもアメリカ時間で朝の4時にも電話がかかってきていた、日本時間でいえば夕方の17時である


『 ねえ〜〜須貝さん代わって〜〜 』

須貝 「 え〜〜〜〜〜 」

伊沢 「 おいー！！俺の話聞いて！ 」

『 聞いてる聞いてる〜、

あ、このトースト美味しい〜♡ 』

須貝 「 ジャムつける？ 」

『 つける！ん、あ、拓司くんなに？ 』

伊沢 「 聞いてねえじゃん！
だからなんで電話に出ねぇのって！ 」

『 あーー、朝寝てたんだもん 』

伊沢 「 それならしょうがねえけど！昨日は夜にも電話したじゃん！ 」

『 そらは夜ご飯食べてたじゃん？ 』

須貝 「 田村との話に夢中になってただけだろ 」

『 ねえ！なんで言うの！ 』

伊沢 「 聞こえました！バッチリ聞こえました！
帰ってきたら覚えてろよ！ 」

『 もお〜〜〜！ 』

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