東大王だって恋をする.5【伊沢拓司】

・ ページ24

・







『 ね〜！拓司くん！！できない〜！ 』


だぁーー！！とソファの上に倒れ込むA


伊沢 「 え〜？もうちょっと頑張れよ〜 」

『 もういっぱい頑張ったよぉ！ 』

伊沢 「 もうちょっともうちょっと 」


Aのためのホットミルクを入れながらAの助けを求める声をスルーしている


『 指吊りそうなの！無理なの！ 』

伊沢 「 んー、それを乗り越えてFコードを弾くんだよ 」

『 手伝ってよぉ〜！ 』

伊沢 「 はいはい、ほらホットミルク飲んで 」

『 わぁ、ありがと！拓司くんが作るホットミルク好き〜♡ 』

伊沢 「 ただ温めただけなんだけどな 」

『 愛情入ってないの〜？ 』

伊沢 「 たっぷり入ってる 」

『 なんか冷たい！ 』


相変わらず冷たい伊沢にプンプン怒る


伊沢 「 ははっ、可愛い 笑 」

『 んっ、···ちゅーじゃなくてギターっ 』

伊沢 「 わかったって 笑 」


のそのそとAの後ろに回ってAを抱きしめるようにしてギターを持つ


『 はいっ、やって！ 』

伊沢 「 前教えた通りにするんだよ？
左手な〜、中指が違うんだって。ここ！ 」

『 それが吊りそうなの！難しい〜 』

伊沢 「 頑張れって、もうちょっとなんだから 」

『 うぅ、拓司くんして！できるでしょ！ 』

伊沢 「 俺はもうできるからなぁ 笑 」


ほら、と言いながらしっかりFコードを押さえて弾いてみせる


『 ずるい、ずるい！ 』

伊沢 「 どこがだよっ！ 笑 」

『 だぁって〜····かっこいいんだもん、 』

伊沢 「 んだよそれ 」

『 もう！早く教えて！ 』

伊沢 「 教えてんじゃん 笑 」

水上くん 3→←ギター( ついったー )

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す