87.保健委員と浦風藤内 ページ11
風呂に入っているうちに併発してきた頭痛に耐えながら伊作が手当てしに来るのを待つ。
遅いなぁ
コンコン
来た来た。ってあれ?
襖から顔を覗かせるのは伊作ではなく三反田と左近。それに青っぽい髪色をした多分三反田と同い年の子。伊作がいない。初めてのことに少し驚く。
『左近、伊作は?』
川西「それが、伊作先輩が落とし穴に落ちてしまって今は休んでもらってます。」
『え、大丈夫なの?!』
川西「いつもの事なので伊作先輩はケロっとしてました。でも、念のため休んでもらってるんです。」
『いつもあるのか……と言うかまいったなぁ。』
川西「どうかしたんですか?」
『実はちょっと頭痛くて頭痛薬とかあったら欲しかったんだけど。』
川西「大丈夫ですか?お薬なら僕が持っていきますよ」
『いいの?じゃあ頼んでもいい?』
川西「はい!それじゃあ用意してきます。」
左近が部屋から居なくなると途端に気まずい空気が漂う。
『あー、えっと、三反田、包帯変えるのお願いしていいか?』
三反「あ、はい!」
『あと、そこの人、課題しに来たんだろ。話そっか。』
驚き戸惑っている青髪にそう言うと、
?浦「は、はい。三年は組、浦風藤内です。」
『浦風ね。君も保健委員なの?』
今日までこうして会うことがなかったので純粋な疑問。それにもし、保健委員だとしたら今日まで来なかったのは私を相当警戒、嫌悪しているということ。そうだとしたら、あまり関わらない方がいい人物。
浦風「いいえ。僕は作法委員です。」
「って天女様は僕達の事知らないんですか?!」
『知らないよ。あんた自己紹介してたじゃん。』
浦風「それは上級生だけ覚えてる天女様がいたから念のために自己紹介しただけです。」
「でも、伊作先輩がいる保健委員の人達を知らないとは思ってなかったんです。」
『ふーん。てかなんで伊作?私伊作も知らなかったけど?』
浦風「え!じゃあ伊作先輩とよく話すのはなんでですか?」
『別によく話すほどでもないけどなぁ…まあこれのせいかな』
そう言って三反田が薬を塗ってくれている腕を指す。
浦風「え、なにこれ。」
これ言っていいのか?名誉毀損になる?いや、天女は忌み嫌われる存在だし大丈夫?んー、やったの七松なんだよなー、夜中助けて貰ったしな、言いづらいな
『まぁ色々あってね。これを治療していくうちにって感じだな。』
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きゅー(プロフ) - 結さん» ありがとうございます!そろそろ更新頻度あげたいと思ってるので頑張ります!映画!!すごく!楽しみ!ですね!!! (5月9日 23時) (レス) id: 95cf1cf323 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 夢主かっこいいし、面白いです!続き楽しみに待ってます^o^頑張って下さい!あと映画楽しみですね(о´∀`о) (5月9日 16時) (レス) @page22 id: ddd45912ba (このIDを非表示/違反報告)
きゅー(プロフ) - おじいちゃんパンチさん» わーい 頑張って続き描きますよォ!ピクニック編では夢主には癒してあげたいとこです。 (4月27日 21時) (レス) id: 95cf1cf323 (このIDを非表示/違反報告)
おじいちゃんパンチ - ピクニック編気になりすぎる (4月25日 19時) (レス) @page17 id: 14d47f2dfd (このIDを非表示/違反報告)
きゅー(プロフ) - おじいちゃんパンチさん» わああああああ!!!ありがとうございます!!たくさん更新できるように頑張りますねぇぇぇぇぇ!!! (3月18日 1時) (レス) id: 95cf1cf323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゅー | 作成日時:2024年2月20日 9時