6.天女失踪 ページ8
潮江視点
今回の天女がどんな奴か知るために天井裏を這ってきた。すると部屋には誰もいなかった。おかしい。さっきまで山本シナ先生が荷物を運んでいらしたのを確認したばかりだ。
…ということは
潮江「大変だ。天女が逃げた!」
立花「なんだって!先生にご報告しなくては」
潮江「あ、山本シナ先生!天女が逃げました!」
シナ「あら、潮江さん。大丈夫よ。あの子ならちゃんと部屋にいるわ」
潮江「いや、でもさっき見に行った時は!」
シナ「隠れて寝てるのよ。向こうも私たちと一緒で警戒してるのよ。」
潮江「…そうですか。ではどこに隠れているのでしょう。」
シナ「それは言えないわね。あなた仮にも女の子の寝込み襲う気なの?」クスッ
立花「文次郎、お前そんな趣味があったのか。」
潮江「ち、違います。仙蔵もやめてくれ。」
立花「まあまあ。部屋にいるならいいじゃないか。」
「なにかやらかしたらすぐに天に送り返せばいいのだ。そんな焦るな」ボソッ
潮江「…全く。」
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『…トイレ。』
しばらくして、モゾモゾと布団の隙間から出る。
結局、寝れないまま尿意を感じて部屋を出る。
トイレの場所わかんない。聞いとけばよかった。
ウロウロ歩いてるとようやく見つかり、用を足す。
近道なんて分からないので来た道を戻る。
シュン
目の前を何かが掠めた。現代の人でもわかるクナイだ。
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作者名:きゅー | 作成日時:2024年1月19日 12時