33.なんでそんなに興味を持つ ページ47
小松「ここがくのたま長屋です。」
『ここか。ありがとう。』
カーン
『これって…』
小松「一限が終わったみたいですねぇ。」
『まずい。すぐ戻ろう。』
小松「いいですけど、そんなに他の忍たまに会いたくないんですかぁ?」
『ああ。会いたくないよ。私が後輩をいじめたと勘違いされただけで殴ったり切りつけたりする奴らが居るんだ。』
『あまり状況は変わんないが元の世界の方がマシさ』
小松「え、そんなことがあったんですか!あと、状況があまり変わらないってどういうことですか!」
『…また機会があれば話すよ。それよりも早く戻ろう。』
小松「…はい。天女様の部屋より事務室の方が近いです。そっちに行きましょう。」
あまり納得していないがわかってくれたようだ。よかった、これでしばらくは事務室に行く予定はないから彼もそのうち忘れるだろう。
あまり過去のことは思い出したくないんだ。今でさえ辛いのに。
なんて安心しきっていたが、
小松「さあ、話してもらいますよ!」
『はぁ…』
なんでこうなるんだ。
事務室に避難した途端、小松田に座ってくださいと言われた。やけに真剣な顔をしていたので、つい従ってしまった訳だが
小松「ほら、早く話してください!」
吉野「なんですか、これ?」
『私が聞きたいです。』
『なんで小松田は私の前の世界でのことを知りたがる。』
小松「なんでって、そりゃあ、天女様が大事だからですよ!」
『は、おい!色々語弊があるぞ!口を慎め!』
小松「むぐっ、なんでです!僕は本当に天女様が大事だから!」
『だから!それは誤解を招くと言ってるんだ!』
『吉野、これは違うぞ。私は何もしてないし、ちゃんと処置もしたし、その、えっと…』
吉野「あなた、そんな風に慌てるんですねぇ。大丈夫ですよ。あなたが唆した訳じゃないことくらい分かります。」
『そうか、良かった。』
吉野「それで、あなた前にいた所で何があったんです?」
『お前も聞くのかよ!』
誤解が解けたものの、次は私の過去に焦点を置かれてしまった。困ったな。絶対にいい思い出なんかじゃないし、私も思い出したくないんだ。
朝起きて驚きました。hit数もお気に入り登録も各話の♡もものすごい勢いで増えていて大変感激しております。これからも頑張りますのでよろしくお願いします。
各話に数字を付けました。誤字脱字、展開が分からないところ等ございましたら数字で教えて頂けると幸いです。
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作者名:きゅー | 作成日時:2024年1月19日 12時