今回の天女は肝が据わりすぎている (ページ45)

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32.洗濯板ページ45

よし、やるか。

がやがやしていた校舎も静まり、授業が始まったのが分かる。

キョロキョロ

うん、居ない。

この時代はきっと洗濯板だろう。小松田に聞けば…違う。吉野に聞こう。

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ー事務室前ー

コンコン

『吉野居るか？』

吉野「どうかしましたか？」

『洗濯したくてな。洗濯板を借りたいんだがどこにある。』

吉野「ああ、それなら倉庫に、」

小松「あれ、天女様だあ。」
「倉庫行くんですかぁ。それなら僕が案内します。」

『大丈夫だ。一人で行ける。』

吉野「小松田君行ってきなさい。」
「天女様、あなた洗濯板の場所まではわからないでしょう。」

『は？だって吉野が、』

小松「天女様、行きましょー！」

『おい、引っ張るな！』

なんだってンだよ。関わるなっつうからお望み通り関わらないでやったのに。

…そんで小松田はなんでこんなに力が強い？最初こんなじゃなかっただろうに。少し痛いけど、まあいっか。

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吉野視点

天女が洗濯板を借りたいと尋ねてきた。

最初に呼んだのは私だったし、小松田君が来ても誘いには乗らなかった。意外と真面目なんですね。

しょうがないから、無理やり行かせました。

だって、小松田君のこと実は結構信用してますよね？その証拠に、小松田君に手を掴まれた時、【離せ】から【引っ張るな】に変わっているんですよ。

それに表情が少し緩んだことも自覚していないでしょう？

お星さまに色がつきました。評価してくださった5名の方ありがとうございます。これからも励んで参ります。