31.計画 ページ44
山田伝蔵視点
食堂のおばちゃんがいい子だと言うので、どんな人なのか実際に話して見ることにした。
すると、案外普通の子だとわかった。
とても真剣に舞い降りたことを雷に落とされたと訂正する姿が面白くてつい笑ってしまった。
忍たま達がやってくるのを気にしている辺り、学園長先生の言うことを守っているようだ。…まぁ本人が関わりたくないだけかもしれんがな。
ということで私の天女様への評価は【大丈夫】だ。彼女はこちらを警戒している。彼女が名乗らなかったのがその証拠だ。
私としては、警戒しなくていい相手ならどんどん仲良くなって欲しいと考えている。
土井先生と学園長先生に相談しよう。
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今日は何しよっかなー。まず昨日の手拭いと下着を洗おう。それから、もう少し校内を散策しよう。生徒が出やすい所を押さえなくては。
コンコン
シナ「おはよう、Aちゃん。食堂行きましょ。」
『おはよう、シナ。ごめん、もうご飯食べちゃった。』
『最近、早起きでね、おばちゃんのお手伝いもしたんだ。』
シナ「あら、そうなの。残念ね。」
『明日はちゃんと待ってる。一緒に食べに行こ?』
シナ「いいわよ。それと、これからはお昼の時行くのが難しくなりそうなの。一人で食堂行ってくれるかしら?」
『大丈夫だよ。私18だよ?そのくらい行ける。』
『それに仕事忙しいんだろ。気にしないで。』
シナ「ありがとう。じゃあ、朝ごはん食べてくるわね。」
『うん。今日もお仕事頑張って。』
『あ、シナ、洗濯ってどこでやるの?』
シナ「井戸でみんな洗ってるわよ。」
「干すならくのたま長屋に干しなさい。」
『わかった。ありがとう。引き止めてごめん。』
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作者名:きゅー | 作成日時:2024年1月19日 12時