今回の天女は肝が据わりすぎている (ページ37)

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25.不運だ… ページ37

？鶴「天女様、お昼の時はありがとうございました。」

『服、洗って返せよ。』

？鶴「はい。いま洗って干してます。明日返しに行きますね。」

『わかった。私は暇だからいつ来ても大丈夫だ。あと、ビビりのやつ、あいつは来るなよ。』

？鶴「！なんでですか！」

『相当ビビりじゃないか。またビビられても気分が悪い』

？鶴「ちびるのはいいんですか？」

『…まあ、自分で始末できるなら。』

？鶴「そうですか」ﾊﾟｧ

『？じゃあな。』

シッシッと追い出すようにすると、

？鶴「その腕！どうしたんですか！」

袖の隙間から切り傷が見えたようだ。

『あっ、触んな。別に何もねぇーよ』

？鶴「保健室に行きましょう！」

『行かねーよ。それに、善法寺から薬と包帯ももらってる。』

？鶴「じゃあ、僕がやります！部屋行きましょう！」

そう言って、私の手を掴み私を引っ張る。

『あ、待て』ﾄﾞｻｯ

反応し切れなくて手拭いが落ちた。中に下着を包んでいるんだ！咄嗟に後ろへ隠す。

？鶴「天女様？」

『すまない、荷物が落ちてしまった。』

くるっと後ろを向き、下着を包み直す。その時自分以外の影があることに気づいた。えっ

ギギギギッと上を見ると昼の老け顔がいた。思わず叫ぶ

のを堪えた。が代わりに、

『見んな、変態！』ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

？鶴「あ、待ってくださーい！」

？潮「ま、待て！伏木蔵！」

？鶴「なんですか。」

？潮「いまのどういう意味だ？」

？鶴「僕の推測なんですが、天女様は風呂上がりです。その後の荷物と言えば？これがヒントです。」

？潮「なっ！そ、そそそうか。ありがとう。」

？鶴「それでは失礼します。」
「待ってくださーい！」