今回の天女は肝が据わりすぎている (ページ20)

今日:13 hit、昨日:66 hit、合計:40,442 hit

15’’･ページ20

手首を掴まれた。このくらいなら振り解ける。

『ふんっ』

思いっきり振り、解けた隙に走り出す。

？小「あ、待ってぇ」ｷﾞｭ

あろうことかこの男はだいぶ諦めが悪いらしく背中に抱きついてきた。

『は、お、おい話せ！私に触るな！』

？小「離しません！このまま一緒にお話しましょう！」

『はぁー？』

？小「吉野先生！天女様はほんとに僕のことを助けてくれたんです！」
「きっと、今回こそいい人です！」

まじでこのまま話し始めた……

？吉「助けてくれたのは事実かもしれませんが、また騙されてますよ。」
「そう言って今までいい人だった試しがないでしょう？」

？小「でもぉ……」

全く気分が悪い。私がいい人だの悪い人だの。とりあえず、部屋に戻らせて欲しい。

もうすぐで一限が終わる頃だ。シナが半刻(1時間)で終わると言っていた。

『おい、離せ。もうすぐ授業が終わる。戻りたい。』

？小「それ関係あるんですかぁそれに、まだ誤解が解けてません！離せませんー！」

『解かなくていいから早く離せ！』
『関係大ありだわ！大川平次渦正に生徒に関わるなって言われてんだ！私も関わりたくない！』

？小「あっ！それなら事務室にいけばいいですよ！じゃあいきましょう！」
「吉野先生も来てください！」

『は、おい！』

？吉「まったく小松田くんは……」

男に手を引っ張られ、走る。
さっきよりも力が強い。走っている状態というのもあって振り解けない。