今回の天女は肝が据わりすぎている (ページ18)

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15.校内探検ページ18

シナ「それじゃあ、私は授業に行くわね」

『うん』

『ひまだなぁ。』

シナが授業っていうことは生徒も勿論授業を受けてるわけで。ということは？私外出ても大丈夫なのでは？

そろりと廊下の様子を伺う。シーンとしている。誰もいなさそう。

ふらふらと校庭を歩くと、井戸があった。
顔も洗えてないし、ちょうどいい。

時代劇の見真似で水の入ったバケツを持ち上げるが、少々重たい。昔の人って水を使うのにこんなに苦労しているのか。

ふぅ。なんとか引き上げ顔を洗う。冷たくて、顔がキュッと引き締まる。

？？「わあぁぁ！！」

誰かの叫び声がした。いまは授業中のはずだし、誰も来ないはず。大変、私がいかないと！

叫び声の元は地面に開いた穴から聞こえた。
どうやらこの中に人が落ちてるらしかった。

『大丈夫かー！』

？？「すみませぇーん！鉤縄を取ってくださぁーい！」

鉤縄？なにそれ？

『どこにあるんだ！』

？？「倉庫にありますぅ！」

倉庫？知らないぞどこにある……あった！
運良く近くに倉庫っぽい建物があった。

『待ってろ！』

？？「お願いしますぅ」