11.気持ち悪い ページ14
シナと話をたくさんした。楽しい。1人心の拠り所ができるっていいな。
もう寝よう。さすがに寝れる気がする。
また押し入れの布団の隙間に潜る。
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『…んぅ』
眠たい。けどなんとか押し入れから脱出する。しかし、力尽きてぺたんと床に座る。
二度寝はしまいとのそのそと這いずりながら、襖を開ける。
『あれ?』
まだ日が昇ったばかりのようだ。薄紫が広がる空を廊下に座りぼーっと眺める。
少し冷えてしまった。戻ろう。そう思い後ろを振り向くと、
?尾「どうも、あなたが新しい天女様ですね。」ニコッ
誰だ。こいつ。嘘ったらしい笑顔うかべやがって。騙されないぞ。
『……』プイ
?尾「あれ、どこ行くんです?僕天女様とお話したいのに」
嘘つき
さっさと部屋に戻りたいのに男がそれをさせてくれない。
『どけ、邪魔だ。私はお前と話したくない。』
?尾「ひど『クシュン』いなぁ」
「…これは失礼しました。寒かったんですね!では、私と暖まりましょう。」
そういうと肩を掴まれた。第三者から見れば抱かれたという方が正しいのかもしれないが。気持ち悪い。そう思うともう止まらなくて気づけば男の顔面を殴っていた。
予想外の展開だったのか男はよろけ部屋への入口が開いた。この隙に部屋に入り襖をスパンッと閉める。
襖が開かないよう力を込めながら耳を澄ます。
しかし、男は諦めたのか、襖を開けようとすることはなかった。
ホッとして襖に手を話した途端、襖が開いた。
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作者名:きゅー | 作成日時:2024年1月19日 12時