今回の天女は肝が据わりすぎている (ページ11)

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9.困惑ページ11

潮江視点
天女がいま食事中らしい。いまがチャンス。
天井裏から覗くと

『ふふっ』

『…ご飯食べよ』

『おいし』

ちょうどシナ先生が届け終わったタイミングらしい。
笑みをこぼすと、飯を食べ始めた。やはり、未来から来ただけある。出された飯になんの躊躇もなく食べ始めるとは。
しかし、こうして見ると…

立花「とても可愛らしいな。」

潮江「…！仙蔵！お前も来たのか。ってそんなことを知るために来たのでは無い！」

立花「すまんすまん。でも、今までの奴らより明らかに顔がいい。近寄られるならこのくらい可愛らしい子が良かった。」

潮江「ばかたれ。忍者の三禁だ。」

立花「食べ終わったようだぞ。このまま寝る場所を突き止めるのか？」

潮江「もちろん、そのつもりだが…」

立花「どうした？」

潮江「今日はやめだ。」

立花「…？そうか。」

笑った顔、毒を疑わずに飯を食う様子を見ると、やはり天女とはいえ、普通の女だ。

シナ［隠れて寝てるのよ。向こうも私たちと一緒で警戒してるのよ。]

シナ[それは言えないわね。あなた仮にも女の子の寝込み襲う気なの？]

シナ先生の言葉を思い出すとどうしても今日、寝床を特定してやる気にはなれなかった。まだまだ鍛錬が足りんな。