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○
「…泣いてないです。」
泣いちゃったのが恥ずかしくて慌てて目を擦ると今度は福良さんが僕の手を優しく掴む。
「擦ると赤くなるよ」
そういうとポケットから取り出したハンカチで優しく目元を押さえてくれた。
「もう大学の試験とレポートは終わったんだよね？問と言の収録は明後日までお休みだよ」
福良さんはぽんぽんとこうちゃんよりも優しく頭を撫でてくれた。
何だかお兄さんたちに甘やかされてるみたいでだんだん恥ずかしくなってきた。
そもそも言ちゃんに会えなかっただけで寂しくなって泣いちゃうなんて大学生にもなってどうなの？
今度は恥ずかしさから顔を上げられずにいると、聞き間違えるはずもない今1番会いたかった人の声が降ってきた。
「あれもう収録終わっちゃいました？…ってどうしたの？」
ハンカチを目に当てていかにも泣いてますといったような僕を心配したのか、顔を覗き込んでくる言ちゃん。
今1番会いたかった人が目の前にいて我慢ができるはずもなく、僕はまだこうちゃんと福良さんがいるのにも関わらずぎゅっと言ちゃんに抱きついてしまった。
「ちょ、え、問ちゃん…？！」
戸惑った顔をしつつも僕の背中に手を回しぽんぽんと優しく叩いて慰めてくれる。
僕が欲しかったのはこれなんだよね。
「言がきてよかったね。明後日までゆっくり休みなね」
福良さんはそういうと、こうちゃんが余計なことを言う前にこうちゃんを連れて僕らの前から立ち去っていった。
「何で泣いてたの？」
福良さん達が居なくなった後、そういって僕の顔を覗きこむ言ちゃんは僕のことを揶揄う時の意地悪そうなニヤニヤした顔をしてた。
「別に！泣いてないし、目にゴミが入っただけ！」
可愛くない僕はそういって頬を膨らませて唇を尖らせ拗ねた顔をすると優しく笑った言ちゃんは僕の頭を優しく撫でた。
「明後日まで休みだって。今日はうち来るでしょ？」
「…うん」
言ちゃんに頭を撫でられたのが嬉しくて自然と顔がゆるゆるに緩んでしまう。
「やっと問ちゃんに会えて嬉しい。寂しかったのは問ちゃんだけじゃなかったよ」
そういって、ぎゅっと強めに僕を抱きしめた言ちゃんに答えるようにぎゅっと強く抱きしめ返す。
「早く言ちゃんち帰りたい」
やっぱり僕は言ちゃんが居ないとダメみたい。
ぎゅっと言ちゃんの手を握ると僕たちはいつもより少しだけ早足で家路についた。
Fin.
おねつとおんぶ＊fkr×mn→←寂しかったのはお互い様＊gn×mn
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ぷよーこ(プロフ) - さっき、新しいお話も読ませていただきました。仲良しな二人が、とにかく可愛くて可愛くて…。とても嬉しいです。いつもありがとうございます。ご無理のないペースで更新していただけたらと思います。 (2月2日 13時) (
レス) @page15 id: 7d400068d9 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぷよーこさん» ぷよーこ様、ありがとうございます！ついつい距離感近く書いてしまいますが、そう言っていただけて嬉しいです︎︎︎☺︎のんびり更新で申し訳ないですがまた読んでいただけたら嬉しいです♡ (2月1日 0時) (レス) id: 13b56e20e1 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - とても可愛くて素適なお話をありがとうございます。いつも仲良しな兄弟二人の距離が近ければ近いほど、とても嬉しいです。 (1月11日 0時) (レス) @page13 id: 7d400068d9 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぷよーこさん» ぷよーこ様、感想ありがとうございます。本当に嬉しいです！わたしも仲良し兄弟が大好きなのでこれからもhgs兄弟のお話が多くなるかと思います。また作品をあげていきますので読んでいただけると嬉しいです︎︎☺︎♡ (1月3日 17時) (レス) id: fdd41f0dc2 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 仲良し兄弟の二人が大好きなので、可愛いmnちゃんと優しいgnちゃんのお話を読めて凄く嬉しいです。ありがとうございました。 (12月23日 20時) (レス) @page2 id: 7d400068d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2023年11月28日 0時
