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目を開けたら、目の前に可憐な美少女がいました。
「あ！起きた！ねぇ貴方、なぜこんな路地裏で寝ているの？」
『…えっ？』
見渡してみれば、本丸でも戦場でもない場所、まるで現世の路地裏のような場所に私はいた。
『なんで…？』
私の、本丸…私の刀達は…？
『かせん…まえだ…？』
自分の初期刀と初鍛刀の刀を呼ぶが返事は返ってこない。
「貴方、泣いているの？どこか痛いの？リンタロウに診てもらう？」
フルフルと頭を振るが、涙は止まらない。
一体ここはどこなんだ。
「一人なら一緒に行きましょうよ！リンタロウに頼んでケェキを
そう言いながら美少女が手を差し出してきた。
戸惑いながらも恐る恐る手を差し出せば、しっかりと掴まれた。
私の手、なんだか小さくなった気がする。
引っ張られて立ち上がってみると、視線は少女よりも低い位置だった。
ああ…これは…。
「どうしたの？なんだか悲しそうな顔をしているわ。」
『…、…。』
私、死んで、
本当に生まれ変わったんだ…。
皆は、どこ…？
『なんでも…、ないよ…。』
「ふーん？あ、貴方名前は？あたしはエリスよ。」
『…A。』
私の審神者名。
本名を名乗らなかったのは、もう審神者の癖だからしょうがない。
「A…、Aね！Aはあたしのことエリスお姉ちゃんって呼ぶのよ！あたしの方が大きいし、お姉さんだわ！」
私が死んだとき、私は18歳だった。
私の方が大きかったはずだ。
『エリス…おねえちゃん？』
「！！！そう！Aは特別にあたしの妹にしてあげるわ！守ってあげる！
だってあたしはお姉ちゃんだから！」
満足そうに笑う少女を見て、私は自分の方が大きいというプライドは捨て去った。
可愛いからなんでもいい。
「さぁ、路地裏から出ましょうA！
きっとリンタロウも泣きながらあたしのことを探しているわ！」
ひとつだけコクリと頷けば、ニッコリと笑ってエリスお姉ちゃんが私の手をひいた。
「ああ、不思議だわ！
あたし今、あたしの判断で貴方をここから連れて行きたいと思うの！これはセッテイだからじゃないわ！あたし、Aを守りたくて仕方がないの！」
エリスお姉ちゃんが言ったことの意味はよく分からなかったけど、ありがとう、と小さくお礼を言う。
『…かみのごかごが、ありますように…。』
「？何か言った？」
私は首を横に振り、俯いた。
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Hi！ - はじめのエリスちゃんの言葉にやられました。好きです！ (2019年7月14日 23時) (
レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
しの - マッジで面白いねんけど 更新待ってますね (2019年7月12日 0時) (レス) id: 5129f74190 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - わさまんさん» それに気が付くとは…。知られたからには…。 (2019年6月24日 21時) (レス) id: 6b81268271 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - silentさん» ありがとうございます。いいことがあって悪いことがあったら次はまたいいことが来ますよ。例えば賽子6・6とか。 (2019年6月24日 21時) (レス) id: 6b81268271 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - KISH○W推し(女)さん» ちゅやはいいぞ。 (2019年6月24日 21時) (レス) id: 6b81268271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カノン | 作成日時：2019年6月6日 19時
