君が守ってくれたよね【ヒプマイ】【四十物十四】

いじめ　18-4 ページ31

Aside




A『………前に進んでるんかな。これ、…』


真っ暗のよくわからない場所をただただ進む。





閻魔様﴾……お前の行い、見せてもらった。﴿



A『……！？』



何！？急に現れなかった？








閻魔様﴾お前は地獄行きだ﴿






……おぉ、地獄……いやﾀﾋんだんすか私､





　

　 ｺﾞｵｯｫｫｵｫｵ







という音と共に、辺り一面が真っ赤な炎に囲まれる

熱さは感じない。でも、恐怖で体が動かない。

そんなことを思ってる間に、



骸骨、



血の海



針の山








聞いていた地獄よりも………何倍も地獄だ。







　




　




私の背中には、…………コウモリのような､

光を全て遮断してしまいそうな



真っ黒な羽。








　





今、ついたばかりだけど……もう、もう帰りたい。








　





怖い、怖い、怖い、怖い怖い、怖い怖い怖い怖い怖い！






逃げ出したい、


逃げたい


…逃げてしまえ。









　






　



私は、普通ないはずのあの羽を開いて、




生まれて初………ﾀﾋんで初めて飛んだ。




初めて飛んで見る景色は良いとは言えなかった。






　






辺り一面血の色だ。









A『ッ………！？ｧあ"ぅ"あ、"あ"ぅ』









　




足に激痛がはしる。矢が…刺さって…いる…






痛みを我慢し､唯一見える光へと向かった。









　





　



　








　


---------------


A『……ｼﾞｭｳｼ…？』






十四「え、A？ちゃん…？」





A『ｳﾝ。ｺﾝﾅﾐﾀﾒﾀﾞｹﾄﾞ、ｲﾁｵｳ、ﾜﾀｼ。』


目を開けられない。


足はボロボロ。



A『ｺﾝﾅ、ﾅｯﾀ、ｹﾄﾞ、ﾜﾀｼ……一人、いやﾀﾞ…!』






涙が溢れてくる。





たまに、片言が終わる。……でもすぐに戻る。









　


十四「……自分が一人の時、Aちゃんはずっと近くにいてくれたっすね」



A『ｿうなﾉ？』





十四「……そうっすよ。だから、一人にしない…お礼みたいなもんすよ！」









A『……ｱﾘｶﾞとｳ…………!』








十四くんは私の黒い羽ごと私を抱くと頭を撫でてくれた。




前の十四くんと違って、でも、同じで……






　


A『ぅ、ｱ……ｳﾜ…ｧ、』

赤色の混ざった涙が頬を流れた。

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文字数あれなので違うとこ書いときます。

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