00.夢の話 ページ1
ママはいった。
『運動が苦手なら、勉強を頑張りなさい』
そういった。
いつもがんばってるって、いえなかった。
お母さんは言った。
『またこんな点数とって！お父さんになんて言えばっ…』
そう言った。
一生けん命がんばったのに、怒られた。
母は言った。
『なんでこんなこともできないの！！』
そう言った。
何をやっても、母は喜ばなかった。
母は言った。
『この子の世話押しつけといて何様よッ！？』
父に言った。
二人とも、私のせいでよく喧嘩していた。
運動会での、クラス対抗リレー。
一位で回ってきたバトンを握った。
『頑張れー！』
周りが応援してくれるけど、
私はどんどん抜かされて、最下位になった。
結局リレーは、最後まで最下位のまま。
誰も私を責めなかった。でも、
｢ぁ……｣
目、目、目、目、目、目、目、目。
全員が私を見ていた。
変な汗が出てきて、目が色んな方向を見る。
あの子も、その子も、みんなみんなみんな、
私を見て、何も言わず、ただ見て
『お前のせいで負けた』
そう言われている気がして、目眩がした。
母が私を見ている。
その顔は、怒りで真っ赤。
『なんで離婚なのよ！？
あの子が出来損ないだからって、私のせいにされて
ふざけないでよッ！！』
私は出来損ない。
そのせいで、周りにも迷惑をかける。
私はなんにもできない。
みんなみたいになれない。
……でも絶対、ごめんなさいとは言いたくなかった。
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まどろみ(プロフ) - 凛さん» ご指摘ありがとうございます！すぐ修正しておきます！ (2019年3月11日 22時) (
レス) id: 2cd0a82a72 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - こんばんは！雲雀さんの口癖は噛みじゃなく咬みですよー (2019年3月11日 22時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどろみ | 作成日時：2019年3月10日 22時
