たばこ【赤】〈stxxx〉

1本目. ページ1

貴方視点


私の大好きな人、莉犬くん



でも昨日莉犬くんは出ていってしまった。



私はまだ1歩も家から出ていない。



たくさん泣いたひどい顔、流石に会社の人には見せられなくて休んでしまった。



料理も作る気力がなくて朝も昼もカップ麺



ところで今何時だろう？



気になって家の時計を見ると午後6時になっていた。



あぁ 家の時計を見るとあの事を思い出してしまう。



『家の時計5分早くするね！』



莉「うん。ありがと！」



莉犬くんはマイペースで、よく寝坊するからこの家の時計を5分早めたんだ。



もう意味は無いんだけど。



フワッ



窓から涼しい風が吹いてきてカーテンが揺れた。



また莉犬くんの事を思い出す。



私はたばこが苦手だった。



そんな私を気遣って莉犬くんはベランダで吸ってくれてたな。



どこか遠くを見ながらたばこを吸う莉犬くんの横顔、かっこよかったな…



でも、



もうそこに君はいない。



目が熱くなってきちゃって



『うぅっ』



また涙がでてきちゃった。

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