王道その7 ページ7
不愉快そうにこちらを見つめる彼ら。
その鋭い視線は、暗に早くここから出て行けと私に告げている。
もちろんそんな不躾な視線に答えるはずもなく、ふいと視線を逸らすとそのまま私は箸を進めた。
sha「…ちっ、察しの悪い女」
gr「…落ち着けシャオロン。…俺が言う」
機嫌の悪そうな舌打ちがわざとらしく響き渡り、私は再び顔を顰める。
なぜ私は初対面の人間にこうも嫌われなきゃいけないのか。
誰かが近づいてくるような気配を感じるが、わざわざ顔を上げてやることもないだろうとそのままトマトを咀嚼する。
絶対に目を合わさないように俯いていると、私の前に誰かが立ちはだかり、陽の光を遮断した。
gr「少しいいか」
『…なんですか』
関わらないようにしたかったが、声をかけられたので仕方なく顔を上げる。
愛想の良さそうな作り笑顔をうかべた目の前の男は、優しげな声で私に言った。
gr「すまないな。実は今日我々もここで昼食を取ろうと思っていてな。悪いが席を外して別の場所で食べて貰えないか」
『…はぁ？』
…はぁ？
とてつもなく身勝手なお願い。
とうとう私の中で何かが切れる音がした。
『なんでわざわざ私があなた達のためにここを離れなきゃならないんです？おかしいでしょ』
gr「へ、」
『私の方が先にここにいたんですし、普通どっか行くのはあなた達でしょう？そんな自分勝手なお願いが通じると思ってるんですか？巫山戯ないでください。大体私があなたたちになにしたって言うんですか。見ず知らずの人にいきなり睨まれて舌打ちされるとか不愉快極まりないんですが。ウザイです。ホントにやめてください。そしてどっか行ってください。目障りです。』
一気にそう言い終わると、私は仏頂面で水筒を蓋を開ける。
もう話すことは無いと言わんばかりに視線を逸らしてやると、目の前の彼は唖然とした様子で私を見つめていた。
gr「…あ、あー、その、なんだ。悪かったな」
『いーえ。こちらも初対面なのに暴言吐いてすみませんでした。』
しばし沈黙が流れたあと、耐えられなくなったかのように彼は謝罪する。
彼は全員に目配せをすると、そのまま居心地の悪そうにその場を去っていった。
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あまね(プロフ) - ヤバい！完結おめでとうございます (8月26日 21時) (
レス) @page47 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - とても面白いです！！これからも頑張ってください！！ (2022年6月23日 2時) (レス) id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 私悪役、、、、、、、、、、、、、、 (2022年6月23日 2時) (レス) id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 由依って私と同じでびっくりしました！！名前はカタカナのユイに変えていたのできずきました。 (2022年6月23日 2時) (レス) @page18 id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 麓珀のロクさん» ありがとうございます！だんだん学校生活が楽しくなっていく女の子って王道じゃん！って思いながら書いてました！楽しんでいただけたなら嬉しいです！ありがとうございました！ (2020年9月16日 20時) (レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
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