王道その44 ページ45
*°
「A起きて！学校遅れるわよ！？」
お母さんの怒声で目が覚める。
目覚まし時計を見てみると、いつもより少し遅い時間だったみたいで、慌ててバタバタと身支度をする。
朝食は食パン1枚。口の中に押し込んで家を飛び出す。
遅刻する！とは知っていると隣から自転車のベルの音がした。
視線をそちらに向けてみると、そこには意地悪げに微笑むコネシマくんの姿があって。
「乗る？」
そんなこと言われたから、すぐに頷いて自転車の後ろに飛び乗った。
学校に行って、隣の席の彼氏に挨拶して、授業を受けて、一緒にご飯を食べて、一緒に帰る。
転校したばっかりの時は全然想像もしてなかった日常に、毎日が刺激いっぱいだ。
コネシマくんが私を自転車の後ろに乗せながらゆっくりと自転車をこぐ。
爽やかな風が私の髪の毛を撫でて後ろへの流れていった。
遠くからゾムの声がする。
トントン先輩が私たちになにか注意をしている。
ショッピくんが呆れたように笑っている。
鬱くんが、シャオロンくんが、オスマン先輩が、グルッペン先輩が。
みんなが私たちを見て楽しそうに笑っている。
あぁ、なんて幸せなんだろう。
なんて素敵な毎日なんだろう。
中途半端な時期に転校したら、隣の席には学校の人気者が座っていて、生徒会はイケメンだらけで、最後には1番初めに出会った男の子と付き合って。
なにこれ、少女漫画みたい。
これって、王道恋愛みたいだと思わない？
―――じゃあとことん楽しむしかないじゃない！
さぁ、王道を突き進め！
Fin
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あまね(プロフ) - ヤバい！完結おめでとうございます (8月26日 21時) (
レス) @page47 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - とても面白いです！！これからも頑張ってください！！ (2022年6月23日 2時) (レス) id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 私悪役、、、、、、、、、、、、、、 (2022年6月23日 2時) (レス) id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 由依って私と同じでびっくりしました！！名前はカタカナのユイに変えていたのできずきました。 (2022年6月23日 2時) (レス) @page18 id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 麓珀のロクさん» ありがとうございます！だんだん学校生活が楽しくなっていく女の子って王道じゃん！って思いながら書いてました！楽しんでいただけたなら嬉しいです！ありがとうございました！ (2020年9月16日 20時) (レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
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