王道その5 ページ5
何故か目を見開き驚いた顔をする彼を見つめて、私は静かに眉を顰める。
なんだ、まさか断られないとでも思ったのか？
自意識過剰か。私のタイプはお前じゃない。
聞く人間違えたかなぁ、なんて考えていると、前から人が歩いてくる気配がして、私は急いで顔を上げる。
目に飛び込んできたのは、先程まで隣で見ていた、眩しいほどの金髪だった。
kn「…何やってんねん、お前。もう授業始まるぞ。」
『コネシマくん』
kn「お前もサボっとらずに授業行けや大先生」
ut「ああんちゅめたい…」
ずんずんとこちらに近づいてきた彼は、乱暴に私の肩を抱き寄せ、目の前の彼を睨みつける。
喘ぎ声のようなものを発した鬱さんは、ひらひらと手を振りながら廊下の奥へと姿を消した。
kn「…道がわからんのやったら誰かに教えてもらえや。阿呆かお前」
『移動教室だなんて知らなかったし、気がついた時にはもう誰もいなかったんですぅー』
kn「…はぁ。次は俺が連れてったるから一回で覚えろや？」
『え？…ありがとう…』
走るぞ、と私の腕を引いた彼は、すごいスピードで廊下を駆け抜ける。
私は彼について行くのも精一杯で、もつれそうになる足を必死に動かして、彼の後をついていった。
なんの心境の変化だろう。
私に無関心な彼が移動教室の場所を教えてくれるなんて。
もしかして今回のもわざわざ探しに来てくれたのだろうか。
そういうことするような人には見えないんだけどなぁ。
目の前に走る彼の背中をじっと見つめる。
男らしい彼の後ろ姿に、少しだけときめいてしまった私を、正直今すぐ殴り付けてやりたいな、なんて。
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あまね(プロフ) - ヤバい！完結おめでとうございます (8月26日 21時) (
レス) @page47 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - とても面白いです！！これからも頑張ってください！！ (2022年6月23日 2時) (レス) id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 私悪役、、、、、、、、、、、、、、 (2022年6月23日 2時) (レス) id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 由依って私と同じでびっくりしました！！名前はカタカナのユイに変えていたのできずきました。 (2022年6月23日 2時) (レス) @page18 id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 麓珀のロクさん» ありがとうございます！だんだん学校生活が楽しくなっていく女の子って王道じゃん！って思いながら書いてました！楽しんでいただけたなら嬉しいです！ありがとうございました！ (2020年9月16日 20時) (レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
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