王道その25 ページ26
その後何事もなく必要品を買い揃えた私達は、特に大きなトラブルもなく無事に家まで帰っていった。
ゾムは頑なに私を家まで送ると言っていたが、何故かコネシマくんに捕まって2人でどこかに行ってしまった。
なので私は1人寂しく家まで帰る……はず、だったのだが。
『…なんでいるんですか…？』
「さすがに女の子を1人で返すのは危ないでしょ」
そう言って頭をかくのはひとらんらん先輩。片手にスマホを持ちながら、呆れたように呟いた。駅が同じだから一緒に行こうと声をかけられたのは言いものの、何故かそのままの流れで家まで送って貰うことになってしまって。なんだかすごく申し訳ないというか。
『別に大丈夫なので…。まだそんなに暗くないですし』
「意外とそうでもないよ？明るい間でも誘拐とかあるみたいだし。俺らが誘ったから最後まで責任持たないと」
『…ありがとうございます』
そう言って笑うひとらんらん先輩。
パッと見生徒会役員の中ではいちばん温厚そうなイメージがある彼だが、やはり少し様子がおかしい気がする。
言葉は交わすが視線は合わない。
嫌われている……という訳ではなさそうだが、やはりどこか警戒されているのだろうか。
それはそれで少しだけ寂しい。
まぁ、あれだけ女子に人気がある人からすれば私なんてそこら辺の人と何ら変わりないものなのかもしれないけれど。
ゾムと親戚だから優しくする。
ゾムの血縁者だから大丈夫。
私の中身じゃなくて、外面だけで判断して接しられるのは、あんまり嬉しいものではなかった。
『…じゃあ、送ってくれてありがとうございます。ここで大丈夫なので』
「そう？じゃあ気をつけてね」
『はい』
ひとらんらん先輩はそのまま踵を返して行ってしまう。
その後ろ姿を見つめながら、私は小さくため息をついた。
一緒に遊ぶのは楽しかった。
…だけどやっぱり行かなければ良かったかも、なんて。
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あまね(プロフ) - ヤバい！完結おめでとうございます (8月26日 21時) (
レス) @page47 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - とても面白いです！！これからも頑張ってください！！ (2022年6月23日 2時) (レス) id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 私悪役、、、、、、、、、、、、、、 (2022年6月23日 2時) (レス) id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 由依って私と同じでびっくりしました！！名前はカタカナのユイに変えていたのできずきました。 (2022年6月23日 2時) (レス) @page18 id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 麓珀のロクさん» ありがとうございます！だんだん学校生活が楽しくなっていく女の子って王道じゃん！って思いながら書いてました！楽しんでいただけたなら嬉しいです！ありがとうございました！ (2020年9月16日 20時) (レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
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