王道その22 ページ22
彼らは必要なものを全て買い揃えることが出来たらしく、満足気に喫茶店のある方角へと歩みを進めていた。
かく言う私もコネシマくんに手を引かれながら初めて見る景色に心躍らせる。
迷子になんなよ、なんて彼に言われた時には、子供扱いするなと頬をふくらませた。
gr「ここがあの喫茶店…！」
os「可愛いめぅ！」
グルッペン先輩は意外と可愛らしいものが好きなのだろうか。ふわふわした装飾の施された喫茶店の中に意気揚々と躊躇うことなく入っていき、忙しなく私たちに手招きをしている。
さすがにこの店には入りたくないとごねていたメンバーたちも、最終的には彼に引きずられるようにして店内に足を踏み入れていた。
派手すぎない落ち着いた店内に、所々設置された天使を催した硝子細工。
クリーム色の壁には西洋風の可愛らしい絵画がぽつんと飾られていて、可愛らしさの中に穏やかさと上品さが垣間見えた。
私はこの店内を見渡してぱあっと顔を輝かせる。
伊達に女の子をしていないから、こういう雰囲気のお店は大好物だった。
『わぁ、可愛い…』
zm「Aはほんまこういう店好きやね」
『だって可愛いし』
zm「俺はAの方が可愛ええと思うで？」
『…うるさい』
zm「んふ、照れてる？」
コネシマくんと反対側の私の隣にやってきたゾムは、私の顔を見て嬉しそうに笑う。
空いている方の手をするりと握ると、ぴっとり体を密着させてきた。
こんなのいつもの事だから気にせずにスルーしていれば、どこか微妙な表情で生徒会のメンバー…特にコネシマくんとショッピくんが私たちを見つめてくる。
彼らがどんなことを考えているかなんて私には全然分からないけれど、あまりいい思いはしていないのかな、なんて思いながらも、私はゾムの手をはらいのけることは出来なかった。
☆*。
更新遅くなってすみません。
展開進むの遅すぎ人間なのでまだ全然絡めてない人とかいますけど気長にお待ちいただけると嬉しいです。
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あまね(プロフ) - ヤバい！完結おめでとうございます (8月26日 21時) (
レス) @page47 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - とても面白いです！！これからも頑張ってください！！ (2022年6月23日 2時) (レス) id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 私悪役、、、、、、、、、、、、、、 (2022年6月23日 2時) (レス) id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 由依って私と同じでびっくりしました！！名前はカタカナのユイに変えていたのできずきました。 (2022年6月23日 2時) (レス) @page18 id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 麓珀のロクさん» ありがとうございます！だんだん学校生活が楽しくなっていく女の子って王道じゃん！って思いながら書いてました！楽しんでいただけたなら嬉しいです！ありがとうございました！ (2020年9月16日 20時) (レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
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