王道その16 ページ16
『…あ、あの…コネシマくん、私…』
zm「じゃあ俺Aの隣もーらい！」
『は、ちょ…』
流石にこの空間にいるのはまずいと、コネシマくんに声をかけようとしたが、すぐさま私の隣に腰を下ろして抱きついてきたゾムによってそれは阻まれてしまう。
コネシマくんも何故か満足気な笑みを浮かべていて、私と他の役員たちだけが戸惑ったように視線をさまよわせていた。
kn「まぁとりあえずお前らも座れや！」
バンバンと地面を叩くコネシマくんにつられるように全員が腰を下ろす。
誰もが無言で顔を見合わせるというなんとも言えない奇妙な空間が出来上がってしまった。
tn「…で？説明してくれるんですよねぇ？」
この場の空気に耐えかねたのだろう。
赤い瞳の端正な顔立ちの男子がちらりと私を見ながら口を開く。
全員の視線がコネシマくんに集まると、何故か彼は誇らしげに胸を張って言い放った。
kn「こいつ俺のお気に入りやねん！せやからみんなとも仲ようしてやってほしいなっておもてん！」
os「コネシマのお気に入り？…あの大の女嫌いのコネシマの？珍しいこともあるんやねぇ」
少し驚いたように目を見開く彼らは、興味深そうに私を見つめる。
なんだか居心地が悪くなって縮こまると、隣のゾムがぎゅっと私を抱きしめた。
ut「…ゾムさんもあんまり女の子を寄せつけないイメージあったんやけど…。知り合いなん？」
zm「おん！俺の彼女！」
『再従兄弟です』
そんな私たちの様子を見た優しげな風貌の男子…確かこの前大先生と呼ばれていた彼は、にっこり笑って私に尋ねる。
ゾムが間髪入れずにデマを流そうとしたので、私は呆れながら訂正を入れた。
rbr「な、なんや、ゾムの血縁者か」
tn「それなら安心やな」
私がゾムの血縁者だとわかった途端、その場の空気が一瞬で和らぐ。
突然のことにパチパチとと瞬きをしていると、向かいから小さな笑い声が漏れた。
そちらに視線をよこせば、愉快そうに笑う男の姿が視界に移る。
この前屋上で対面したばかりの彼は、どこかあくどい笑みを浮かべて私を見つめた。
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あまね(プロフ) - ヤバい！完結おめでとうございます (8月26日 21時) (
レス) @page47 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - とても面白いです！！これからも頑張ってください！！ (2022年6月23日 2時) (レス) id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 私悪役、、、、、、、、、、、、、、 (2022年6月23日 2時) (レス) id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 由依って私と同じでびっくりしました！！名前はカタカナのユイに変えていたのできずきました。 (2022年6月23日 2時) (レス) @page18 id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 麓珀のロクさん» ありがとうございます！だんだん学校生活が楽しくなっていく女の子って王道じゃん！って思いながら書いてました！楽しんでいただけたなら嬉しいです！ありがとうございました！ (2020年9月16日 20時) (レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
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