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「俺らがこの世界から脱出するには、人魚の涙を10個全部集めなあかん。どんなにこの世界で生き残ったとしても、ゲームにクリアせん限りゲームオーバーってわけや。せやけど今の俺には人魚の涙を集めるだけの戦力があらへん。今はショッピングモールに立て籠っとるから運良く無事やけど、時間が経てば俺も危ないってわけや。そこで提案なんやけど、このおねーさんを殺さへんで解放する代わりにお前らが俺の護衛してくれへん？武器もええもん持っとるみたいやし、戦闘力も文句なし。俺からすればこれ以上ない最高の護衛や」
ぐっとロボロに縄を繋ぎ目を引っ張られる。
突然の胸への圧迫感で、思わず数回咳き込んだ。
扉の向こうのシャオロンは沈黙を貫いている。
防犯カメラに映る彼は、少々険しい表情をしていた。
「………それ、Aやお前にはメリットあるみたいやけど俺にはメリットないやん。むしろデメリットしかない。最悪お前に背後から撃ち抜かれる可能性もあるやろ？俺がその提案を受ける義理はないわ」
『シャオロンさん…！？』
でも、一緒に行動してくれていた彼だから。なんだかんだ助けてくれる彼だから。きっと助けてくれるのだろうと思っていた。彼の本質をすっかり忘れ、脳天気な脳はそんな馬鹿げた考えを本気で信じていたのだ。
だからシャオロンが断った時に息が止まった。まさか断られるとは思わなくて、自分が見捨てられるだなんて思わなくて、私の死を平然と受け入れるような言葉が信じられなくて、言葉を失った。
ふぅん、と私の頭上でつぶやくロボロは、まるで予想出来ていたかのように頷く。
小さくため息を着くと、ゆっくりと放送室の中に設置されている椅子へと腰かけた。
彼の手には未だに大きな弓矢が握られていて、いつ打たれてもおかしくない状態にある。部屋の隅でガタガタと震える私を面倒くさげに見つめたあと、ロボロは扉に向き直った。
「まぁそう言うと思ったわ。けどな、何もお前にメリットがないとは言っとらんで」
「どう考えてもメリットないやん。それとも何、お前が俺を頷かせるほどのメリットを提示できるとでも言うん？」
「せや」
シャオロンとロボロが真剣な声色で話し合う。
この場でおそらく最も命の危機に置かれている私のことなんて放っておいて、彼らはピリピリとした空気の中取引をしていた。
やけに自信ありげなロボロに興味を持ったのか、シャオロンの空気が変わる。
餌に食いついたと感じたのだろう。ロボロは意味ありげに笑った。
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ごはん - 2度目のコメント失礼します!!!今日見たら続編が出ていてとても嬉しい気持ちになりました！！続編の方でも自分のペースで頑張って下さいね!!!楽しみです〜！！ (2021年7月10日 2時) (
レス) id: 7774cb1cfe (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 狐火さん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！これからも頑張りますねー！ (2021年7月9日 21時) (レス) id: 7b4b293a35 (このIDを非表示/違反報告)
狐火(プロフ) - 続編おめでとうございます！続編に移ってもずっと応援し続けますので、更新、待ってます！！少しずつ依存し始めてる夢主…良いですね（） (2021年7月9日 21時) (レス) id: a78dc8dbc5 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - bhさん» 更新お待たせしてすみません。そう言っていただけるなんて本当に嬉しいです！ありがとうございます！これからも頑張りますねー！ (2021年7月9日 19時) (レス) id: 7b4b293a35 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - ごはんさん» わー！そう言っていただけるなんて光栄です！ありがとうございます！これからも頑張りますー！ (2021年7月9日 19時) (レス) id: 7b4b293a35 (このIDを非表示/違反報告)
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