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何も言えずにいる私にしびれを切らしたのか。
彼は懐からもう一丁ハンドガンを取りだし、何故か私の前に投げ捨てた。
震える指先に冷たい銃口が触れる。
本物の銃を見るのは初めてだ。
いや、とは言えここは現実世界ではなくプログラミングされて作成された仮想空間の中なのだから本物とは言い難いのか。
しかし私の体にこれを打ち込まれようものならちっぽけな私なんて一瞬で絶命してしまうのだ。もはや本物と言っても過言ではあるまい。
どことなく吹いた生暖かな風が真紅に染まった綿毛を巻き上げた。
「―――じゃあこうしよか」
ぼんやりとした思考の中、彼の声だけが脳裏を支配する。
新しい玩具を見つけた子供のように嗤った男が、ゆっくりとハンドガンのセーフティーバーを外した。
「―――選ばしたるよ。助かるためなら誰であろうと殺す俺について来るか、ここでこのまま野垂れ死ぬか。」
「好きな方選んでええで。」
…救いにも思えるその言葉が、酷く憎たらしい。
こんなの、もう私に拒否権はないと言っているようなものではないか。
私の命は彼の手の中に納まった。
後戻りなんて、できない。
『…連れて、行って』
かぼそい声が喉から漏れでる。
風の音でかき消されてしまいそうな声量だったが、目の前の彼にはしっかり伝わったようだ。
私たちの掌が重なる。
満足気に瞳を細めた彼は、強く私を引っ張りあげた。
「交渉成立やな。俺がお前を守ったるから、お前も俺に協力せえや？」
『…はい…』
「せや、俺のプレイヤー名はシャオロンや。お前は？」
自身をシャオロンと名乗る彼。
これからこのサバイバルゲームを攻略するべく共に行動する
『…A。…私のプレイヤー名は、A、です。』
皮肉にもその瞬間、夜空に一筋の流れ星が輝いていた。
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ごはん - 2度目のコメント失礼します!!!今日見たら続編が出ていてとても嬉しい気持ちになりました！！続編の方でも自分のペースで頑張って下さいね!!!楽しみです〜！！ (2021年7月10日 2時) (
レス) id: 7774cb1cfe (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 狐火さん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！これからも頑張りますねー！ (2021年7月9日 21時) (レス) id: 7b4b293a35 (このIDを非表示/違反報告)
狐火(プロフ) - 続編おめでとうございます！続編に移ってもずっと応援し続けますので、更新、待ってます！！少しずつ依存し始めてる夢主…良いですね（） (2021年7月9日 21時) (レス) id: a78dc8dbc5 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - bhさん» 更新お待たせしてすみません。そう言っていただけるなんて本当に嬉しいです！ありがとうございます！これからも頑張りますねー！ (2021年7月9日 19時) (レス) id: 7b4b293a35 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - ごはんさん» わー！そう言っていただけるなんて光栄です！ありがとうございます！これからも頑張りますー！ (2021年7月9日 19時) (レス) id: 7b4b293a35 (このIDを非表示/違反報告)
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