来たる中間試験 ページ10
突然だが、高校生が一番嫌いな行事ってなんだろう。体育祭？文化祭？修学旅行？卒業式？
…いやはや、そんなはずはない。
体育祭ではシャオロンやコネシマなどの運動神経のいいメンバーが大活躍してたくさんの女子生徒から黄色い悲鳴が上がっていたし、文化祭や修学旅行などはみんなが楽しみにしている行事の一つでもある。
普通の高校生が嫌う行事なんて、そんなの誰だってわかりきっている。
現段階での学力を計測し、授業内容が自分の身についているのかを確かめる試験。
中間テストだ。
『うーん…国数英はまぁまぁいいんだけどなぁ…理社系がなぁ…』
「なんや、主要三教科できるならまだええやん。俺なんて全部出来へんぞ？」
『シャオロン、それは自慢することじゃないよ』
現在は6月。梅雨の真っ只中。
テスト二週間前ということで、部活も停止になり全員がテストムードに切り替わる。
入学して初めての中間テスト。初めのテストで大コケするのはさすがに嫌なので頑張ろうと意気込んではいたが、やはり範囲が発表されると萎えてしまう。こんな広い範囲を勉強しろというのか。
『てかシャオロンはそう言う割には随分余裕そうじゃん？自信あんの？』
「あるわけないやん。ヤケクソやわ」
『少しは勉強しなよ。初めてのテストだよ？』
カラカラと笑うシャオロンは、本当に勉強しないつもりらしい。テストまでに出された課題も多いはずなのに、なぜこいつはこんなに余裕そうにできるのか。私は必死になってやっているのになぁと呆れていれば、私の頭上にふと陰が落ちた。
「なんや2人して。テスト自信ないんか？」
「お、シッマ」
『…コネシマ…』
私の手にあったプリントを抜き取り、目を通す彼。そしてニヤリと笑うと、数学のワークを見せてきた。
「ちなみにこれの範囲、終わっとる？」
「終わっとるわけないやん」
『まだ半分しか終わってない…』
私の机に行儀悪く腰かけ、シャオロンは両手を上げてお手上げポーズ。私も真似をして彼を見遣れば、ジャーンと言いながら彼はワークを見せてきた。
「ちなみに俺は終わったで」
「は！？嘘やろ！？あのシッマが！？」
「失礼なやつやな、お前」
まじか、と目を見開くシャオロンは、少し考え込むような動作をする。すごいなぁと私が感心していれば、ポンっと手を叩きあからさまに何か閃きました、という動作をすれば、意地悪げに笑った。
「…じゃあ、コネシマに勉強教えてもらおうや！」
『…は？』
「は？」
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マーシャ(プロフ) - ルウさん» わー！ありがとうございます！今ミスしたところの調整中ですので少し更新遅れるかもしれませんが…。いつもありがとうございます！ (2020年4月12日 10時) (
レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
ルウ - し、新作！！早めに気づけなくてごめんなさい！！更新楽しみにしてます！！ (2020年4月11日 23時) (レス) id: 006c5aabd3 (このIDを非表示/違反報告)
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