私たちの関係 ページ4
『別に私たちの間にそんな感じの関係はないよ。ただの友達だもん』
「でもさでもさ！やっぱりドキドキしたりしないの？だってコネシマくんとシャオロンくんだよ！？1度くらいキュンとするでしょ？」
『うーん、どうだろ…』
ちらりと2人の顔を覗き見る。
げらげらと笑う姿を見て、ないな…と小さく首を振った。
入学してまだ2ヶ月しか経っていないと言うのに、2人はもう女の子からモテているらしい。それもこのクラスからだけではなく他クラスからも。なんでも顔がかっこいいとか運動神経が良くて素敵、とかそういう理由で。顔が格好いいのは認めるけど、中身を見たら全部台無しなのになぁと苦笑いしてしまった。
「ちぇー、せっかく面白い話題を見つけたと思ったのに」
『お、尻尾出したね？本心はそれかー！』
「あはは、バレたー！」
残念そうに唇をとがらせる彼女に飛びかかる。
2人でわちゃわちゃじゃれていれば、シャオロンから呆れたような声がかかった。
「ちょ、暴れんなお前らー！カードが混ざるやろ！！」
『頑張れ頑張れー』
軽口を叩きながら席に座る。
その間も、さっきの彼女の言葉を何回も頭の中で反芻して考えてみた。
確かに私たち3人を客観的に見たら、1つくらい恋愛感情があってもおかしくないように見えるのかもしれない。なんにも知らない第三者が見たら勘違いする可能性だってある。
けどそれはあくまで他人の妄想であって、実際には私たちの間には親しい友人以外の何の感情もないのだから仕方ない。やっぱり言わせるだけ言わせておけばいいのかな、と自己完結しておいた。
「A、お前ジョーカー持っとるやろ！！！」
『はぁ！？持ってませんけどー！？そういうコネシマこそ持ってるんじゃない！？』
「いや、僕はないですよ。てかめっちゃA顔に出るからわかりやすいねん！！！」
「ぶっ、ホンマや！！！！おいお前らこいつジョーカー持っとるで！！気ぃつけろ！！！！」
このふたりが私と一緒にいる時は、まるで同性と一緒にいる時みたいにふざけている。きっと私のことを異性としては全く見ていないのだろう。それはそれで腹立つけど。でもそれだけ平和な関係なのだとするならば、とっても幸せなことなのではないだろうか。
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マーシャ(プロフ) - ルウさん» わー！ありがとうございます！今ミスしたところの調整中ですので少し更新遅れるかもしれませんが…。いつもありがとうございます！ (2020年4月12日 10時) (
レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
ルウ - し、新作！！早めに気づけなくてごめんなさい！！更新楽しみにしてます！！ (2020年4月11日 23時) (レス) id: 006c5aabd3 (このIDを非表示/違反報告)
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