仲良し3人組 ページ3
入学式からはや2ヶ月。私たちはすっかり仲良しになっていた。
勿論あの二人以外にも友達はいるし、あの二人にも他の仲のいい子はいっぱいいる。だけど私たち3人は少しだけ特別で、何をするにも一緒に行動するようになっていた。
きっと私がとっても綺麗な女の子だったなら、ほかの女の子たちから少し陰口とかも言われていたのかもしれない。女子の嫉妬って怖いから、ありもしないことを言いふらされることだってあるだろうし。
だけど私は本当に平凡な人間で、見た目だって成績だって運動神経だって、何もかもが平均的だったから、誰かに悪口を言われたり嫉妬されるようなことは全然なかった。きっとあの二人が私のことを恋愛対象として見ていないことにも皆が気づいているんだと思う。
女の子としてそれってどうなの？とも思うけれど、クラスで孤立するよりはマシだと自己完結して、あんまり意識しないようにしていた。
「なぁなぁA！今日外雨やしトランプしようや！」
『えー……ババ抜き以外なら…』
「っしゃあシッマ！ババ抜きしようぜ！」
『ちょ、話聞いてた！？』
よーしお前らやろうぜ！って、近くにいたクラスメイトも巻き込んで大勢でババ抜き大会。これも雨の日の恒例行事で、雨の日の昼休みに私たちの近くにいればトランプ大会に参加できると有名になっているくらいなんだとか。
ニヤニヤと笑いながらシャオロンが全員にカードを配り始める。すると私の隣に座った女の子が小さな声で話しかけてきた。
「ねぇねぇAちゃん」
『ん？何？』
周りには聞こえないくらいの小さな声。なんだろうと耳を寄せると、彼女は少し目を楽しそうに輝かせて笑いながら私に問いかけてきた。
「Aちゃんってもしかして、シャオロンくんのこと好きなの？」
『…へ？』
でもその質問の内容はとても突拍子なもので、思わず目を瞬かせる。突然何を言い出すんだと笑えば、彼女は不思議そうに首を傾げた。
「え、違うの？じゃあコネシマくん？」
『なんでそうなるのー？』
だってみんな噂してるよ。あの3人はきっと三角関係なんだーって。
そう付け足して口角を上げる彼女を見て頭を抱える。…どうやら私が知らないところで噂が発生していたらしい。やっぱり噂を防ぐことは出来なかったかと落胆すれば、彼女はやっぱりどこか不思議そうに私を見つめた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 181人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「wrwrd」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マーシャ(プロフ) - ルウさん» わー！ありがとうございます！今ミスしたところの調整中ですので少し更新遅れるかもしれませんが…。いつもありがとうございます！ (2020年4月12日 10時) (
レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
ルウ - し、新作！！早めに気づけなくてごめんなさい！！更新楽しみにしてます！！ (2020年4月11日 23時) (レス) id: 006c5aabd3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
