金髪ヤンキー ページ2
彼の話は止まらない。
適当に相槌を打ちつつ彼を話を聞いていると、不意に斜め後ろ……つまりシャオロンくんの後ろの席から声がかかった。
「なぁなぁ、なんか楽しそうな話しとるやん！僕も混ぜてくださいよー！」
少し高くで大きな声。驚いて振り返ればそこには太陽みたいに笑う金髪の男の子がいた。
見たところハーフでもなさそうだし、あの金髪は地毛ではなさそうだ。………もしかして不良、だろうか。だったら少し苦手なタイプかもしれない。
緊張して固まってしまった私を横目で見ながら、シャオロンくんは彼にも手を差し伸べた。
「おー？なんや混ざるかー？俺佐藤翔太！シャオロンって呼んでな！」
「ん。僕は島田孝征といいますー！コネシマって呼んでな！よろしゅう！あんたは？」
陽キャよろしくぽんぽんと軽く自己紹介してしまうふたりに呆然とする。コネシマと言った彼がくるりとこちらを向いて首を傾げて来たので再び体を硬直させると、シャオロンくんがばしばし私の背中を叩いてニカッと笑った。
「お前加藤さんの自己紹介聞いとらんかったん？人見知り言うとったやろ！コネシマみたいな金髪ヤンキーが話しかけてきたらビビるに決まっとるやろ！空気読めや！」
「誰が金髪ヤンキーやい！！！地毛や地毛！！！クォーターなんや！！！」
「あ、そうなん？そりゃすまんかったな！あはは！」
「はぁ………で？名前は？」
二人の会話が早すぎて入り込む隙も見当たらない。どうしたものかと目を泳がせれば、それに気がついたのかコネシマくんがニコニコ笑いながら私の顔を覗き込んできた。端正な顔が間近に近づき思わず仰け反る。何とか彼を見て笑顔を浮かべると、私も自分の名前を告げた。
『加藤Aです。普通にAって呼んでくれていいので、……よろしくお願いします？』
「何で疑問形やねん」
そう言って笑う彼にヤンキーっぽさは見受けられず、本当に地毛なのだと実感する。ほっと肩の力を抜いて手を差し出せば、彼の少し大きな手にしっかりと握られた。
「よっしゃー初日から友達ゲットー！それもひとりは女の子！ロボロに自慢したろ」
「なんやシャオロン浮かれとるなぁ！俺も後でトントンに自慢するわー」
3人で顔を見合わせて同時に吹きだす。
なんだか楽しい友人ができたな、と内心嬉しく思ったのは内緒です。
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マーシャ(プロフ) - ルウさん» わー！ありがとうございます！今ミスしたところの調整中ですので少し更新遅れるかもしれませんが…。いつもありがとうございます！ (2020年4月12日 10時) (
レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
ルウ - し、新作！！早めに気づけなくてごめんなさい！！更新楽しみにしてます！！ (2020年4月11日 23時) (レス) id: 006c5aabd3 (このIDを非表示/違反報告)
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