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あれから。
しばらくして飲み会はお開きとなり各自家へと帰った。
そして次の日の朝。
「頭痛ったぁ………。」
見事に頭がズキズキと痛んだが、フラフラとベッドから出た。
久しぶりに酒を飲んだからかこの通りである。
今日、仕事が休みで本当に良かったと思う。
その時、スマホから電話がかかってきた。
舞ちゃんからである。
「もしもし…？」
舞「田中ですぅ…朝からずいまぜん。」
「どうした？なんか体調悪そうだけど………まさか。」
舞「……二日酔いです。」
「やっぱり。舞ちゃんすんごい飲んでたもん。で、どうしたの？」
舞「いや…私今どこにいるか分からなくて…。」
「ええっ？！誘拐？！」
舞「分かりません…記憶がなくて…。」
こっ、これは……事件です！
「ま、舞ちゃん落ち着いて！そこはどんな所？」
舞「なんか……広くて綺麗な家で…。あれ？」
「………舞ちゃん？今の舞ちゃんの声じゃ」
今の「あれ？」の声は明らかに男性の声だった。
まさか…！
舞「ええええええ江口さんええええあ？！？」
と言う声を最後に電話は切れた。
「舞ちゃん?!もしもし?!」
え、舞ちゃん江口さんの家って事？
「…………って事だよね？」
あ……昨日眠った舞ちゃんをおぶっている江口さんを見た気が……あぁ(察し)
とりあえず誘拐事件ではない…よね。
……また後でLINE送ってみるか。
──────────
舞「………お騒がせしました。」
「まぁ、無事で良かったよ。」
あの後、本人曰く江口さんの家に泊めてはもらったが……そういうやましい事は何も無かったらしい。
舞「……また今度ご飯奢ります。」
「……じゃあお言葉に甘えて、いつかそうさせてもらうよ。」
舞ちゃん可愛いから襲われないか心配したよ(((
まぁ、江口さんはそんな方ではないでしょう。
「………とりあえず寝よ、頭痛い…。」
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作者名：糸丸子 | 作成日時：2021年8月19日 9時
