恋模様【安元洋貴】 (ページ34)

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PM20:00

ラジオ収録も終わり帰宅。

外は薄暗い。

帰り道にある近所のおもちゃ屋さんはもう閉まっていた。

もう8時だもんな～遅かったか。

しかし、後ろを向くと可愛らしいお店。

おもちゃ屋……じゃなくて服屋？

しかし、入り口らしきものは無い。

という事は店の裏側かなここ。

チラリと覗いてみると可愛いらしい服が綺麗に並べられているのがガラス越し見える。

服いいな…でも好みとか分かんないし。

やっぱりおもちゃか。

また今度買いに行こう。

そう思い服から目を離した。

その瞬間。

女性お店からの悲鳴が聞こえたと同時に今まで聞いた事のない破壊音が聞こえた。

その音に驚き目を向けると大きな赤色がこちらに突進しているのがスローモーションで見えた。

しかし、体は動かなかった。

ライトが私を照らす。

割れたガラス越しから目を見開いて私を見る女性の顔がハッキリと見えた。

大きな赤色がぶつかる瞬間、私は身を守らねばとハッとしてしゃがみ腕で頭と顔を守った。

しかし、痛みと衝撃で…そして体が宙に浮いて……

そこで私は意識を手放した。