恋模様【安元洋貴】 (ページ3)

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Aside

スタジオにて。

「おはようございます。」

と、挨拶すると1人の女性がこっちにやって来た。

「初めまして！田中舞です！」

この人は……新人さん…かな？

見た目が若い、可愛い…！

「私、神家Aです。あの、舞さんってさ…。」

舞「はっ、い。」

「めっちゃ可愛いね、肌もツルツルだし。」

舞「え。」

「私肌荒れ凄くてさ…。」

舞「え、そうなんですか？」

「そうなんだよね…。」

舞「全然分かりませんけど…私これ使ってるんですけど。」

と、スマホを取り出し色々教えてくれた。

「あっ、これ知ってる！」

舞「安いのでおすすめです！」

と、本番前。

結構保湿クリームの話で盛り上がった。

──────────

舞「緊張しましたぁ…………！」

舞ちゃんと2人でのアニメのアフレコを終わらせ、近くのカフェに来ている。

すっかり仲良くなったのだ。

私が天の声的な役で、舞さんが一瞬出てくる女性役。

この2人でのアフレコ。

出てくるのは一瞬でもアフレコと言うのは緊張するものである。

「でも私、実はアニメとかのアフレコとか大人数あまりした事無いんだよね…」

舞「えっ？」

「だから的確な事は言えないけど、大人数はもっと緊張する…。」

舞「あぁぁぁぁぁ…。」

私は1口コーヒーを飲んだ。

「けど、昔新人の時大人数でアフレコしてさ、私めっちゃ失敗した時に助けてくれた人がいてね。そう言う出会いがあるって言うのもあるから、舞さんもいつかそう言うのがあるかもね。」

舞「Aさん………その人が好きなんですか？」

「ﾌﾞｯﾌｫｯｯｯ」

思わずコーヒーを吹き出しそうになる。

舞「Aさんっ?!」

「あ、ごめんごめん…。」

口元を拭いて舞さんの方を見ると目をキラキラさせている舞ちゃん。

舞「誰ですか?!?!」

「うっ……ダレダロネ。」

舞「ダレデスカ？」

舞ちゃんの圧が凄い…!!

私は観念する事にした。

「…す…………とさん。」

舞「…………もう一度お願いします。」

「…あ……安元さん、です。」