恋模様【安元洋貴】 (ページ2)

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Aside

「眠い……！」

マ「はいはい眠くない眠くない。」

と、軽くあしらったこの人は私のマネージャーの苗字が名前みたいな由加さん。

ちなみに下の名前は愛子である。

「いやいや今朝の9時ですよ…？」

マ「もう9時でしょ。」

「朝型人間め……！」

ちなみにここは由加さんの車の中。

気持ち良く眠っていると由加さんから電話が掛かってきたと思ったら、

『仕事が早くなります、30分後に来るから準備よろしく！』

とのメール……。

声優って朝結構キツいよ…？

あ、でもキツイのはどの仕事もそうか…。

マ「あ、そうだA。話変わるけどさ。」

「え、はいっ！」

マ「………結婚願望ってあるの？」

「……けっこん？」

突然の結婚と言うワードに動揺を隠せない私。

マ「もう30歳じゃん。」

「ｳﾞｯ。」

マ「そろそろしないとね～…したいならだけど。」

「いや、私は…その。」

マ「え、したくないの？」

「いやしたいですけど…！？」

マ「じゃあ相手が居ないのか…」

「ですな。」

マ「え、好きな人とか居ないの？」

「すっ……………きな人？」

マ「…こりゃ居るな。」

とケラケラ笑う。

そう、30歳の私でも恋をしているのだ。

まぁ、今も叶っていないが。