お礼に。【攻】【月詠夜牙】 ページ40
誰かから聞いた風の噂。
何となく覚えておいてよかった。でも残念ながら名前は覚えてないから聞きたいな。
あぁ、でも生憎少女は俺のことは嫌いみたいだね。すっごく俺をさけずむような目でこっちを見てる。キッツイ子だねぇ。
「君の名前はなんて言うの？」
言葉に圧をそっと乗せるようにそっと呟く。
彼女は怯んだような顔をした。
「……夕凪蝶葉。」
未だ彼女はナイフを俺の首に当てたままだ。
でも、この形成逆転している状態では彼女も迂闊に手が出せないようだ。
でもなぁ、このナイフ仕掛けがないとは思えないから危ないっちゃ危ないんだよねぇ。どうしようか。
「そっかー、夕凪ちゃんかァ。教えてくれたお礼に、1つ教えてあげる。」
挙げていた手を首元に降ろす。そして、そっと動かして、ナイフの向きを重力のベクトルを弄って強引に後ろに向け飛ばした。そのナイフを雪がぱっとあこへ飛ばし。それをあこが毒でどろどろに溶かす。こんなに強い毒で溶かしたらさすがに使えないだろう。原型もないし。
正直、女の子相手に能力はあんまり使いたくなかったんだけどね。
武器が亡くなり、動揺する彼女の背丈に、合わせて少しだけしゃがむ。目をぱっちりと合わせたまま言った。いつものように笑みを浮かべることなく、低い声で言った。
「僕をそんなに浅はかな計画で、一筋縄で殺せたら、こんなクソみたいな戦いはとっくに終わってるよ。」
地にも響くような低い重圧のある声。彼女だけでなく、四温や援護のあこたちもビクッと肩が上がった。
本当にここは悲しい世界。何が楽園だ。ただの監獄だろ。敵のコアを壊す。それは人を殺さないと出られないと言っているようなものだ。ここを創った人は、俺以上に頭がイカれてる。
こんな悲しい世界を終わらせるために、俺はここから出る。ここにいる限り戦いは避けられない。そんなところに残りたいなんて、ガーディアの考えていることは全く分からない。ガーディアは戦うのが好きなのか？ホント。
さて、真面目でくらい思考回路はここでシャットダウン。余計なこと喋っちゃいそうだしね、俺が。
「怪我もしてるみたいだし、色々話せて楽しかったから、今回は見逃してあげる。次はもっと強い子を期待してるね！ふふふ！」
「ちょ、夜牙さん！逃がしちゃダメです！」
四温が止めに入るが、止めに入った時にはもう彼女は消えていた。素早い子だなァ。
夕凪蝶葉？だっけ。
ガーディアにも変わった子がいるなァ…。
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星蝶 - 馬碌さん» もしよろしければ更新した内容に繋げて頂けますか？あ、生け捕りにして貰って構わない…というか生け捕りにしちゃってくれればそれはそれで？いいと思うので寧ろそうして頂ければ←←← 厚かましくて申し訳ありません…良ければよろしくお願いします…！ (2020年1月4日 19時) (
レス) id: 1ba5df0915 (このIDを非表示/違反報告)
星蝶 - 更新完了しました！続編も作りました！ (2020年1月4日 12時) (レス) id: 1ba5df0915 (このIDを非表示/違反報告)
星蝶 - あ…更新します！ (2020年1月4日 11時) (レス) id: 1ba5df0915 (このIDを非表示/違反報告)
星蝶 - しじみごはんさん» すみません！今諸事情で3DSで参加していて…他の皆様よろしければお願い致します…(私に対して仰ってた訳じゃなければすみません……！) (2020年1月4日 11時) (レス) id: 1ba5df0915 (このIDを非表示/違反報告)
*ろろ*ｰ狼炉ｰ(プロフ) - 更新しました！！！ (2020年1月4日 11時) (レス) id: 302115e0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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